「定額給付金」②

「天下始まって以来の未曾有のおかしな政策」(山田杉並区長)・・・。まあ、「定額給付金」の評判は最悪ですね。NEWS ZEROの村尾キャスター。20年の大蔵官僚のキャリアを持つが、やはりこんなひどい政策ははじめて、と言っていた。
この「定額給付金」、景気回復に効果がないのは、1999年の「地域振興券」で明らか。6000億円の支給額に対して、景気回復への有効需要に回ったのは、3分の1、2000億円とみられている。当時の野中自民党幹事長が、公明党と連立を組むためだけの政策だとして、「(公明党への)国会対策費」と言ったのは有名な話だ。
その「地域振興券」は、6け月期限の一種の「商品券」を、対象者に郵送した。対象者全員に確実に行き渡った。しかし、今度の「地域振興券」。自治体窓口で申請し、ふしこみ口座を登録する、といった支給方法が想定されている。さらに、所得制限の有無も自治体任せ。これでは、いったいどの程度の国民にこの給付金が行き渡るのか、疑問だ。ある自治体の首長が、「(もっとも救済すべき)所得の低い人こそ、なかなか自治体の窓口に来てくれないもの・・」と言っていたのが気にかかる。下手したら、2割、3割といった国民が受け取らないのではないか・・・。
この天下の愚策で、解散はますますできなくなり、その追い込まれた解散での自民党の下野の確立が高まってしまっただろう。
気の毒なのが公明党だ。私自身は、地域振興券や、「定額減税・定額給付金」以外では、公明党の政策はまともなものが多かったと思っている。今回、残念ながらこの給付金にこだわった同党は大きく評判を落としたと思う。同時に連立与党として、自民党の失政のすべての責任を共同で負うことになっている。その自民党の下野の可能性が高くなってきたいま、公明党が自民党と組む根拠が薄れてきたのではないか。