さらば、小沢一郎

 小沢一郎は、好きな政治家でした。なによりも、彼の書いた「日本改造計画」(1993年)は、経済政策の目玉がならぶ好著。政治家の書いた本はあまたあり、また、各政党はマニフェストを掲げているが、私は、15年前のこの著を超えるものはない、と思っているほどです。
 しかし、最近の小沢一郎は、政策とは無縁。ともかく、自民党を選挙で倒すために、自民党の政策と反対の政策を打ち出すだけでした。たとえば、自民党が、郵政民営化だったから、郵政民営化に反対。(じつは、小沢一郎が党首をつとめていた自由党は、2001年、全政党に先駆けて、郵政民営化(3事業分割、郵貯民営化、簡保民営化、郵便国営維持)を公約に掲げた政党でした。)
 政策で政権を取る、という「日本改造計画」の小沢一郎から、政権を取るためには、政策(体系としての)は二の次になってしまった小沢一郎。党首辞任を、寂しい思いで、歓迎したいと思います。