つなぎ法案はおかしい・・(1)

 与党は、揮発油税の暫定税率が廃止されると国民生活に大混乱、と言っている。その通りだろう。しかし、これだけ大事な税を、「暫定」でこれまで延長してきたことの責任のほうが大きい。それも、この暫定税率で、本来の倍の税率となっている。
 本当にこの税率が必要だ、ということであれば、ここまでのどこかで、暫定税率を本則にすべきであった。それを5年ごとに暫定税率を延長という姑息な手段で維持してきたことのツケがここで出ている。
 参議院選での自民の敗北は、こういった姑息な手段に対するNOを国民が突きつけた、と見るべきだ。国民は、暫定税率の廃止による「国民生活の大混乱」をそんなにおそれているのだろうか?
 そもそも、民主主義では政権交代が保証され、先進主要国では政権交代が当たり前!政権が交代するということは、政策が変わるわけだから、与党がいう「国民生活の大混乱」は当然である。それを避けるということは、政権後退を否定することにつながる。
 参議院選での野党勝利は、半政権交代、である。国民は政策の転換による「国民生活の大混乱」をそれなりに?視野に入れての判断を下したと見るべきだ。政権交代による政策=生活の混乱が、じつは暫定税率をずるずると維持するといった政権交代がなかったゆえに許されてきた政策のごまかしを否定して、長い目で見れば、国民経済や生活の安定をもたらすことにもなりうるのだ。
 私は、野党の政策を支持しているわけではないし、世界経済が不安定化している現状を見ると、政策の安定を求めたいとも思っている。しかし、このつなぎ法案を見ると、もう自民党による統治は限界に達したように感じてしまう。