アメリカは、資本主義だった・・・

 アメリカ上院で、ビッグスリー救済法案が廃案になる見込みとなった。単独の企業ではなく、ビッグスリーすべてを救うということは、自動さの「産業」を救うことになる。政府が産業自体を救って良いものなのか、いや、そもそも救えるものなのか、私は疑問を呈してきた。
 私は、金融はそもそも政府規制を受ける産業であるし、一種の経済インフラでもある。この分野への介入も救済も、ありうるものと考えている。しかし、民間私企業や、ましては、産業を政府は救うべきではないと考えている。下院では通過した、ビッグスリー=アメリカ自動車産業救済法案を、上院が否定したことは、アメリカがこの大不況の中でまだ「資本主義の精神」を維持していたということだ。
 しかし、その代償として、救済法案廃案のニュースが流れるとともに、東京市場は大混乱。東証株価は500円弱下落、円はなんと90円を突破してしまった。日本時間の今夜開くニューヨーク市場では、ダウが大きく下げることになるだろう。
 だが、崩れつつある産業よりは、将来に期待できる分野に公的資金をつぎ込むほうが、アメリカ経済の将来にとっては必ずプラスになるはずだ。このアメリカ上院の判断を、日本は他山の石とすべきである。