イージス艦衝突事件(2)

 イージス艦と漁船が衝突した。こういった事態を回避するための「海上衝突予防法」がある。ここで、今回のようなケースでは、相手を右舷に見る船に回避義務があることになっている。右から左に進む漁船の進路を、イージス艦は避けなければならない。しかしそこで衝突したのだから、ほぼ100%、イージス艦側に非がある。
 この法律が意味するのは、船舶は、右舷から接近する船に最大限の注意を払い、進路を妨害しないようにする、ということである。極端に言えば、左舷から接近してくる船は、向こうがよけてくれるのである。
 
 つまり、船の見張りは、右舷から接近する船をともかく注意すればいいのだ。この船は左舷側が見えているので、左舷にある赤い灯火が見える。イージス艦に限らず、船の見張りは何よりも右舷側の赤い灯火に注意を集中する。(左舷の赤い灯火は、離れていく船だし、左舷の緑の灯火は、その船に回避義務があるから・・・)
 衝突の晩は、凪で霧もなく満月に近い月夜で、この右舷の赤い灯火が見えないはずがない。常識的な意味での監視を怠っていたとしか思えない(その場にいなかったか、居眠りをしていたか・・・・)。
 イージス艦の責任は限りなく重い・・・・。