イージス艦衝突事件

 船舶免許を持っているので・・・。まずは、漁船のお二人の無事をお祈りして・・・
 夜間の船舶の動きは、灯火で見ます。左舷には赤、右舷には緑の灯火があります。自船から見て、緑の灯火だけが見えれば、その船は左から右に進行していることになります。(相手の船の右舷が見えるということは、その船は右に向かっているということです)
 自船から左先方に緑の灯火が見えれば、その船は自船の進路に近づいてきます。ので、要注意です。逆に、自船の右前方に緑の灯火が見えれば、その船は右に進んでいることになりますから、自船から遠ざかっていく。ですから、注意する必要がありません。
 今回、イージス艦は、「右前方に緑が見えた」といっていますから、これが本当なら、漁船は遠ざかっていくことになります。事故がおきるはずがありません。
 しかし、実際には右から来た漁船と衝突していますから、漁船の「赤」の灯火が見えたはずです。当山要注意です。今回の事故の状況で「緑」が見えるということは常識的には(99%)ありえない・・。
 さらに、「近づきすぎて回避行動ができなかった」というのもおかしい。数キロ先から右前方に「赤」が見えていたはずなので、注意していたはず。いくらでも、回避や警告のチャンスがあったはずです。
 というわけで、イージス艦の行動に重大な疑念ありです。
 しかし、7トンの漁船は、8000トン近いイージス艦と違って、直前回避が可能。極端な話、10秒、20秒でも向きを逆転できます。なぜ、事前にこの回避行動をとらなかったのも疑問です。
(ちなみに、まっすぐ近づいてくるときには、右舷・左舷の赤・緑が同時に見えるようになっているので、緑・赤両方が見えると、相手の船がまっすぐ近づいてくることになります。遠ざかっていくときは、船尾の白だけが見えます。というわけで
1.緑と赤が同時に見えたら、相手はまっすぐこちらに向かっている!
2.右前方に赤が見えたら、相手は近づいてくる!
3.左前方に緑が見えたら、相手は近づいてくる!
夜間は、この3つを注意していればいいのです。
逆に
4.右前方に緑だと、遠ざかっていく
5.左前方に赤だと、遠ざかっていく
6.白色灯だけだと、船尾が見えているので、遠ざかっていく
で注意不要です)