バター不足

 私は、おいしいフランスパンにおいしいバターという組み合わせが、大好きです。ところが、いつも通っている熱海のフレンチで、バターがなく、オリーブオイルが・・・。(じつは、イタリアンでもパンにはオリーブオイルよりはバターを塗りたくてお願いすることがあるんですが)。
 
 お店の人に聞くと、バターがなくて、料理に使う量の確保が精一杯、パン用に出す分がないとのこと。びっくりしました・・・。オイルショックの時のトイレットペーパーか、なんてふと思い出してしまいました。
 その後、新聞に「バター不足」の記事が。原因は、牛乳の生産量が減り、それにつれてバターの生産量も落ちた。一方、輸入バターの値段が上がったため、国産バターへの需要が増加。このため、バター不足が・・。こんな内容でした。
 経済学のもっとも基本的な原理で、「需要と供給は、価格を通して調整される」、があります。供給が不足することは、常にあり得る。その際には価格が上昇します。いま、小麦なんかがその代表格です。途上国が小麦へ需要を増やす中で、小麦生産は、とうもろこしにシフトして減少(もちろん、ガソリンなどに加えるバイオエタノールの需要の結果です)。小麦価格が急騰しています。それでも、「不足」「品切れ」の事態には至っていません。おそらく、小麦価格の上昇を受けて、小麦生産は増加に転ずると思われます。(もちろん、農業生産は、植え付けの季節が限られていますから、すぐには増産はムリです。ただ、北半球と南半球で季節はずれますし、それなりの対応はできるのです・・)
 そう考えると、相当量が流通するバターのようなものが、「品切れ」というのは、異常事態ですね・・。