ムンク展

先日、国立西洋美術館のムンク展に行ってきました。ムンクの名作の揃った、なかなかの展覧会でしたが、彼の魅力は、前半生の作品につきるのではないかと、改めて思いました。彼が抱いていた人生への怖れや不安が、彼の筆致とぴったり合って、見る人の心にインパクトを与えたのが、後半生になると、どうもその怖れや不安が解消されてしまっている。そうなると、どうしてもこちらにインパクトが伝わらない・・。正直、後半生の作品には、まったく心を動かされませんでした。
彼の才能は、人生の安定とともに失われたのかも、と思いました。
私は、モネとか、日本で言えば、小倉遊亀、平山郁夫らのように長寿の芸術家の魅力が、変わらないことも多いと思っているのですが・・・。
ムンクほど、魅力が失われた画家も少ないかもしれません。
バーミリオンレッドの、関根正二のような夭逝の天才がもし長生きすれば・・、とふと思ったムンク展でした。