与謝野大臣の変節・・

 今、政策通として、あるいは常識派(もうろう会見をしない、といった意味で)として、与野党から信頼の厚い与謝野馨氏。小泉政権最後の、「経済財政担当大臣」として、経済財政諮問会議で竹中総務大臣(当時)との激論は、記憶に新しい。財政再建第一で、消費税アップを目指す与謝野氏と、成長戦略をとるべきとした竹中氏とのバトルである。
 その与謝野氏。10日の国会で、政府系金融機関の民営化を「間違い」と明言。じつは、ゆうちょは、広義の政府系金融機関。政府系金融機関の民営化を誤りというのなら、ゆうちょ民営化も誤り。
 与謝野氏は05年の小泉郵政解散では、政調会長として郵政民営化に尽力。弱いと言われた選挙で、ライバルの海江田万里氏に圧勝して当選している。ゆうちょという最大の政府系金融機関民営化で当選したのに、そのことはどう考えているのだろうか?
 それより何より、同日、自らの「財政再建優先、消費税増税」路線を、「公演中止」として自己否定・・・。これには、驚きました。麻生氏が、消費税の3年後増税にこだわったのは、与謝野氏に配慮したからである。発言のぶれは、麻生氏の専売特許ではなかったのである。与謝野氏のぶれに、麻生氏ははしごをはずされた気分になっているのではないか。
 振り返ってみると、今回の世界大不況のきっかけとなった「サブプライム」を、蜂の一刺しにすぎない、と問題視しなかったのも、与謝野氏だった。この人に、財務大臣、金融担当大臣、経済財政担当大臣を兼務させて大丈夫なのだろうか?