事故米と農水省

 またまた、食品偽装だ。事故米を販売した三笠フーズは、従業員を解雇。経営を続けられるかどうかの瀬戸際にある。「ばれたら倒産」がわかりきっているのに、なぜこういったリスクを冒すのか?
 しかし、今回の問題の根は、政府にある。コメの輸入に際して、関税をかけることを避けたかった政府は、原則的にコメ輸入を禁止するかわりに「ミニマムアクセス(MA)」を受け入れた。1993年のウルグアイ・ラウンド農業合意でコメを毎年、政府が一定量(4%→8%)買い入れてきた。このMA米の中に、農薬などが残留した「事故米」が紛れ込んでいたのだ。
 まず第一に、「事故米」を見抜けずに輸入してしまったことの政府の責任。これをまず明確にした上で、責任を追及しなkればならない。
 第二に、事故米を食用に転売しているかどうかのチェックが抜け穴だったことの責任も重大だ。今回の件は、今までの食品偽装事件とは比較にならないほど、政府の責任は大きい。
 そもそも、ミニマムアクセス米は、倉庫にあふれている。その一方で、昨年来のコメ価格の高騰で、輸入ができない状況にすら追い込まれている。この制度の見直しを、政府はWTOなどに積極的に訴えていく次期に来ているのではないか。もちろん、その前に国民に対して自らの責任を明確にする必要があるのは言うまでもないが。