二院制を考える

 1月に始まる国会は、衆参ねじれ、である。野党の合意がなければ、すべての法律は成立しない状態である。(予算は別だが、予算関連法が通らなければ結局同じこと)
この状態を回避するために、参議院の権限を縮小させるという議論があるが、私はそのことに慎重である。2009年の衆院選。民主党は結果的にまったく守れないインチキ!マニフェストを掲げ、それで政権に着いた。国民はだまされたといった過言ではない。もちろん、だまされた国民に最終的な責任はあるが。
 2010年の参院選で民主党が負けなければ、その2009年の選択の誤りを、国民は4年引きずることになっていた。衆院選圧勝後の民主党の政権運営を思い出して欲しい。できる限り国会審議を短くして、強行採決の繰り返し、であった。野党自民党が、自分たちもしなかった強引な国会運営と強く抗議したが、衆参ともに多数を占めていた与党の数の暴力の前に無力であった。

 そこで、参院選の与党敗北でこの「ねじれ」状態となった。あの強引な国会運営が続いたいたら、と思うとぞっとする。二院制のよさに救われたのではないか。ねじれ状態は、決して望ましいことではない。与野党合意でしか法案が通らないということになると、法案を通すためには事実上の大連立になってしまうのも事実である。
 しかし、だからといって参院の権限縮小(ソールズベリードクトリンなど)に進むのには、私はまだ議論が不足していると思う。(了