介護報酬は大幅引き上げを

 介護保険でのサービス提供価格が「介護報酬」。この3%引き上げが決まった。これでは、「焼け石に水」だ。
 いま、有効求人倍率は不況の中で低下を続けて、0.76倍となった。1を割り込み、「仕事が見つからない」状況となった。しかし、介護分野では、有効求人倍率は、なんと2.5倍ほど。「人が見つからない」状況である。これは、介護報酬が市場ではなく、公的に実勢より大幅に低く決められていることによる。
 介護労働は、厳しい労働でもあるが、その一方でやりがいがある仕事だ。世間一般の賃金が得られれば、そこで働こうとする方は必ずいるはずだ。しかし、今の介護報酬だと、とても家族を養える給料は得られない。
 おそらくは、2割から3割程度の介護報酬引き上げがないと、この分野の賃金は世間並みにはならないはずだ。そのために必要な原資は、1兆円から2兆円になる。これを介護保険料の引き上げで作り出すのか、税金による補助率の引き上げによって作り出すのか。
 今回の引き上げは「すずめの涙」(毎日新聞)にすぎない。制度の抜本的改革が急務なのに、与野党ともに「
年金」ほどの関心が寄せられていないのが不思議であり、不満でもある。まず政権を狙う民主党に、年金(スウェーデン方式)に匹敵する抜本的改革案の提示を求めたい。