内閣改造

 福田総理が内閣改造に踏み切りそうだ・・。小泉総理は、総理の権力の権限は「人事と解散」と言い続けてきた。しかし、人事が権力の源泉になるためには、派閥が総理の言うことを聞き、議員は派閥の言うことを聞くというピラミッド構造ができてなければならない。
 このためには、組閣は、各派閥の「入閣リスト」に応じて行われる必要がある。派閥に入閣リストに載るために、議員は派閥の言うことを聞く。そして、そのリストに沿って閣僚を決めてもらうために、派閥の領袖は総理の言うことを聞く。この構造が、総理の権力の源泉となる。
 しかし、小泉内閣からの派閥入閣リストを無視した、いわば一本釣りの人事となると、こういった人事による支配の構造は崩れることになる。福田総理は、人事で党内掌握を図ろうとすると、従来の派閥型の人事をするほかない。しかし、そうなると、世論・マスコミの反発が大きい。このあたりのジレンマが、安倍内閣の閣僚をそのまま引き継いで、ここまで改造を行えなかった原因となっているのではないか。
 小泉総理は、単に一本釣りしたわけではなく、「改革」推進か否か、という明確な基準=踏み絵を設けた。福田総理にそれに見合うたとえば、道路財源の一般化などの踏み絵をしっかりと作った上で、閣僚の人選をすれば国民の支持はあがるだろう。しかし、残念ながら福田総理に国民が納得する「踏み絵」を用意するのは難しいのではないか。
 そうなると、党内掌握もできず、世論の支持も得られないという、「改造」に終わる可能性が高いということだ。