半政権交代

 日総裁人事の混乱を見ると、やはり今の政治は「半政権交代」状態だと認識させられます。私は、このことを痛感しているのは、官僚の方ではないかと思います。今までは、官僚が主導して政策を作ってきました。官僚は自ら政策を作り、それを与党に「ご説明」して納得してもらえばよかったのです。
 しかし、今や政策は、与野党の政治的な取引のなかでしか決まらない・・。政策決定の場が、はからずも政治の場に移行しました。
 さらに官僚の方にとって衝撃だったのは、武藤日銀総裁案の国会不同意ではないでしょうか?武藤氏は、国会の場で自らの存在を否定されるという屈辱的な立場にたたされました。民主党の合意を得られないまま、武藤氏を出せば、この事態になることはわかりきっていたはず。それを回避できなかった自民党に対して、官僚は大変な不信感を持ったのではないでしょうか?
 私は、民主党の合意が得られるという保証のないままに、武藤氏らを国会に諮るべきではなかったと思っています。一方、民主党も、半政権交代という状況なのですから、自らの推薦候補を示すなどの、それなりの責任を果たすべきだったと思います。
 この記事を書いている18日12時段階で、自民党は田波国際協力銀行総裁を、日銀総裁候補とする方針を固めたというニュースが流れています。財務出身の武藤氏にNGを出した民主党が、同じく財務出身の田波氏にOKを出すのでしょうか?納得のいかない提案です・・。