大分県教員採用不正を考える

 日本の教育を巡る問題は、深刻だ。「ゆとり教育」をめぐって、教育政策の根幹が大きく揺らぎ、転換した。その一方で、現場教師が、偉そうに(それが職務だけど)、「公正」とか「公平」を語る一方で、自らはコネと金を駆使していたのだ。
 大分県教育委員会は、不正に教員試験を通った教員の採用取り消しの方針を固めた。合格点以下だったのを、合格点まで押し上げられたものが対象なのだろう。しかし、コネと金をつぎ込んだが、結果的に合格水準に達していた教員は、責任がないのだろうか?
 私は、コネと金を使った段階で、教員として不適格だと思う。試験の点数が合格点に達していたか否かで判断すべきではない。
 19日の新聞では、「21教委が、議員らに合格事前通知」の記事が。これもとんでもない話だ。発表前に結果を知った県議が「私のコネで合格に持ち込めた」とすることは簡単だ。詐欺の基本的な手口になり得る。
 私は、大学教員で入試などにかかわる立場だ。面接や論文審査を含めて、どれだけ公平・公正に審査を行うかで、二重、三重、四重のチェックをしている。大分での特定の人が、点数を操作できる環境があったことはまったく信じられない。
 大分県の教員組織全体の中で、教員採用試験を公平、公正に行おうという意志自体がなかったと考えざるをえない。
 他県を含めて、ここで不正を一掃して欲しい・・。大分での報道によると、相当数の合格者がコネ・金に頼っていたようだ。教員が一気に半減してしまうのだろうか・・・。しかしウミを出すとしたら今しかない。