大連立はあるか

 水面下で、大連立が模索されている。当然のことだと思う。衆院は与党多数、参院は野党多数の「ねじれ」状態が生じたからである。実は、参院で、衆院の第一党が過半数を取ったことはここ20年ほどないのは事実である。しかし、小渕内閣のわずかな時期を除いて「連立与党」としてねじれを解消してきた。今は、その連立与党で参院で過半数を大きく割り込んでいるのだから、事態は深刻である。この状態の解消にはいくつかの方法がある。
①部分連合
一番安易なのは、政策ごとの部分連合である。しかしこれは、与党にとっては、政策ごとに野党の中から好きなところと組めばいいのだから、都合がいい。しかし、野党からすると、単に与党にいいとこどりされるだけの話になってしまう。やはり、与野党すべてが一致する政策以外は、団結して抵抗するのが自然である。
②衆院解散
衆院を解散したところで、民主が勝っても、参院の過半数割れは解消されるわけではない。逆に自民が勝つと、自民の参院の議席は84に過ぎず、過半数にはるかに足らず、より厳しいねじれが発生する。与野党ともに、解散に大義はない。
③政界再編
これは、もっともエネルギーが必要となる。与党である民主党が分裂して、政権を降りる道を自ら選ぶとは考えにくい。
そうなると、このままずるずると、大半の法律が成立しないまま、いわば政策がストップした状態で、3年後の参院選、総選挙を待つのか、ということになる。そこで、この状況を打開するのは、民主と自民の「大連立」が、もっとも容易な道、ということになる。
おそらく、今は複数のルートでこの「大連立」が模索されていると思う。大きな障害は、民主党が、菅・仙谷連合と、小沢・鳩山連合とに事実上の分裂状態にあることだ。「大連立」をきっかけに、民主分裂の可能性も零ではない。
まだまだ、政権の行く先は見えてこない・・。