小沢辞任

 4日午後、小沢民主党代表辞任のニュースが流れた。福田首相の非公開党首会談を受けたのは、小沢氏に「大連立」を受けるという意志があったからであろう。
 衆参のねじれ現象は、参院での民主の多数が次の参院選でも維持される可能性が高いため、6年間は続く。これが解消されるためには、衆議院で民主が多数を占めるほかにない。しかし、300小選挙区に、まだ200人強しか候補をそろえられない民主が、解散・総選挙で多数を得る可能性はじつはあまり高くない。民主は、解散に追い込むといいながらも、衆院選に勝つめどは立っていなかった。
 そうなると、衆参のねじれの解消は、大連立か、政界再編の二つの道しかなかったといえる。それを承知していた小沢氏が、「大連立」の道を選んだのであろう。しかし、民主党幹部の同意が得られず、そのことへの不満と、連立をもちかけながら断られて面子をつぶされる形となった福田首相への詫びもあって、辞任を選んだのではないか。
 衆参のねじれが続くということは、日本の政策決定が混乱し、停滞するということだ。とりもなおさず、これは日本の経済、社会が混乱することを意味する。6年間もこの状態が続くと、日本の経済・社会の活力の維持など望むべくもない。小沢辞任は、その危機を国民に伝えるための最後の手段だったのかもしれない。参議院選に圧勝したのは、紛れもなく小沢氏のおかげである。その圧勝が、小沢氏自身の首を絞めることになったのは、実に皮肉な事態といわざるをえない。