小泉元総理と、「三分の二」

 衆議院での「三分の二」の再議決を、どう考えるべきなのでしょうか?衆議院側の当然の「権利」と見るべきなのか、「緊急避難」と見るべきなのか?
 私は、二院制である以上、両院の賛成で法案は成立すべきであると思いますので、「三分の二」は、「緊急避難」だと思います。衆院と参院の議席におおきなずれが生じたということは、05年9月と、07年7月の二つの選挙で大きく民意が動いたということだと思います。常識的には、直近の選挙の民意が優先されるべきで、それを古い方の選挙の「三分の二」でひっくり返すのは、まさに「緊急避難」でしょう。
 定額給付金では、国民の世論も二分しています。こういった問題を、直近の民意を反映した参議院の否決を、古い民意の「衆院三分の二」でひっくり返すのは、いかがなものか、という小泉さんの問題提起、私は理解できます。
 
 「一度賛成したのに、欠席はおかしい」という声もありますが、「緊急避難」のためには、両院の十分な協議が必要で、合意できなかったからといって、「三分の二」を使うことには反対、という選択肢はありうるのではないでしょうか?
 郵政民営化、構造改革でとった「三分の二」を、反改革の麻生には使わせないぞ、という小泉さんの思いも伝わってきますけどね(苦笑)。