小泉内閣一周年

小泉内閣が発足して1周年。当初,驚異的だった人気も支持率も落ち着き(落ち込み?)普通の内閣並みになっています。私は,この間の採点は80点。合格点です。何をやったんだ,との声も聞こえますが,もし小泉内閣でなければ,と考えてみたいと思います。

1.国債30兆円枠はなく,大規模の景気刺激予算が作られたり,大規模補正予算が組まれていたはず。この平成不況10年の経験からすると,公共事業を中心とする景気刺激策はほとんど効果がありませんでした。景気がよくならないまま,国民の借金が増えただけの結果になっていたと思います。(ここまで4月26日記。続く。)

2.ペイオフは延期になっていたと思います。こんな経済状態ではペイオフどころではない,といった論調が自民党からもエコノミストの間からも強くでていました。4月から予定通りにペイオフ解禁したのは,小泉総理の指導力です。

3.道路公団の民営化も,小泉内閣だから決められたこと。誰もが絶対に手をつけることができなかった「聖域」です。自民党の政権基盤に自らメスを入れたのは大変なことです。その一方で,民主党などは,格好いいことをいいながら,自らの政権基盤にメスを入れようという勇気がある政治家は誰もいない。鳩山さんも菅さんも,全逓や全郵政といった郵政事業の労働組合に遠慮して,どうしても郵政民営化は言い出せない。横浜市長選でも,自治労=横浜市役所の労組に遠慮して,中田宏さんを応援できなかったのです。

4.その一方,不良債権処理では,内閣の不一致が目立ち,きちんとした前進は見られなかったと思います。金融庁と竹中大臣の対立は多くの人が知るところとなっています。4月28日(日)のサンデープロジェクトで,この点を私は竹中大臣に質問したところ「意見の違いがあること,それが表に出ることも構造改革の成果」といった反応がありました。実に正直なコメントですが,やはり政府はひとつになってもらわないと困るわけです。こういった点は,減点ですね

5.小泉内閣の正念場はこれから,です。石油公団改革での,経済産業省とのバトル。信書便法案での,自民党郵政族とのバトル。道路公団の第三者機関の人選。小泉さんがもっとも得意として,小泉改革の目玉の成否がここ1ヶ月の間で問われます!!このひとつでも敗北だと,80点は大幅減点になります.