政局を考える

 ながい国会が終わった。戦後初とも言える、本格的なねじれ国会であった。しかも単なるねじれでなく、与党が衆議院で3分の2を占め、参議院で過半数を割るという、超ねじれであった。直近の二つの選挙で、国民の判断が、与党への圧倒的支持(05年9月衆院選)から、不支持(07年7月参院選)へと極端に変化したことの結果である。たった1年10ヶ月で、民意が大転換したことが、このねじれの原因である。
 ねじれの解消は、衆参ともに多数を得る政党ができること。その資格があるのは、当面は民主党だけである。参院での民主党の多数は、2010年の参院選で多少敗北しても維持される可能性が高く、2013年まで参院で与党が多数を得ることは難しい。しかし、その民主党も参議院で単独過半数を取っているわけではないので、所詮は連立ということになる。
 その間に、解散か任期満了(2009年9月)がある衆議院の結果で、3つのケースが想定される。
 ①自民党・公明党で3分の2の圧勝
 ②自民党・公明党が過半数(3分の2未満)
 ③民主党他が過半数
①、②のケースは、ねじれが継続。しかし、①の可能性はほとんどなく、②となると、与党は3分の2の切り札を失い、ただのねじれ国会となる。③の場合は、めでたく!民主党他の野党連立内閣となる。
これを、与党の側から見ると、選択肢は②、か③。となると3分の2を失うか、下野か、なのでなるべく任期満了まで持って行きたいのは当然。
一方、民主党も、③を狙うにしても、参院で単独過半数を得ていない以上、国民新党などとの連立にならざるを得ず、政策調整、選挙協力などハードルは高い。
となると、解散はなく、任期満了かそれに近い時期での総選挙になる可能性が高いとみるべき。しかし、それにしても、単独政党の安定政権はありえないので、ねじれ解消は、現野党の「民主・国民新党・社民・・・」などの連立政権しかありえない。私自身は、この野党連立は、政策合意がほとんど不可能ではないか、と考えている。(現在は、反与党ということで一致できているが・・・。予算一つ取ってみても、いまの野党が一致できるとはとても思えない)。
となると、連立の組み替え(昔の社公民のように・・)か、政界再編か・・・。
いずれにせよ、次の総選挙後に、いまの与野党の枠組みがそのままであることは、ありえないと見るべきであろう。