政権交替の混乱は怖くない!

 日本は先進主要国の中で、唯一、まともな政権交替を経験してこなかった国だ。欧米の普通の国から見ると、日本は独裁国家なのでは、と思われていたほどだ。まともな選挙を行えば、政権交替は当たり前なのだ。
 もちろん、政権交替には混乱を伴う。政策が180度転換するからだ。今の日本は「半政権交替状態」。テロ特措法が一旦期限が切れ、インド洋で海上補給にあたっていた自衛艦が日本に戻ってきた。再可決でまた今は任務にあたっている。
 ガソリン税の暫定税率分が期限切れになり、4月に25円前後のガソリン価格が引き下げられ、これも再可決で今日あたりからまた25から30円、あがる。多くの方は、一ヶ月の間に、ガソリン価格が30円前後、下がったり上がったりすることは、考えられないことだと思っていたと思う。しかし、現実にそれが起き、決定的な大混乱を引き起こすこともなかった・・・・。
 こういったことを、多くの国は5年とか10年とかの政権交替の周期で繰り返した来たのだ。その中で、政策や政策決定の在り方が見直され、長い目で見れば、バランスが取れた政策を実現してきた。
 一方、日本は政権が安定して、政策も継続性をもって維持されてきた一方、政策は固定化して、たとえば公共事業から社会福祉へと予算の重点を移すべき時に、それができないでいる。
 政権交替による政策の混乱を恐れてはならない。必ずそれは日本の将来にプラスに働くはずだ。私は、今の民主党の政策を全面的に支持するものではない。しかし、いったん民主党が政権を取り、そこで経済・社会運営に失敗すれば、ふたたび下野すればいい。そういった政権交替の繰り返しが、長期的に見れば必ず国家にとってプラスになると考えている。