株価、打つ手なし・・・

 G7を契機に、米欧が大胆な金融対策を決めた。おそらく、日本の経験も踏まえたのだろう、主要銀行に数兆円規模の公的資本を注入。潤沢な資金を背景に、経営危機を事前に回避させる策だ。私としては、今回の金融危機への対応としては、ほぼベストな案であったと思う。
 一方、日本の主要金融機関は、不良債権処理を終え、米欧のような金融危機対応策は不要であった。あり得るとすれば、地銀の危機への対応ぐらいであって、これはせいぜいトータルで数兆円規模である。いわば米欧のとばっちりで、株価下落に直面した日本は、打つ手はない状況だったのであって、米欧の危機対策を待つしかない身であった。その米欧の対策が功を奏して、日本の株価は連休明けに史上最大の上げ幅となった。
 しかし、当コラムですでに指摘したように、アメリカでは金融危機が実体経済に大きな悪影響を及ぼしていた。たんに金融への危機対応だけでは、株価回復は難しいかもしれなかった。その懸念が残念ながら的中し、米欧の株価は反落。今日の東京の株価の動向も懸念される。
 深刻なのは、米欧は金融危機対応策をすでに打って(それも十分な)、これ以上の対策は当面ないことである。しばらくは、世界的な株価の低迷、世界的な経済不況が続くことを覚悟しなければならないだろう。