核燃料再処理工場

 青森県六ヶ所村の、原発の使用済み核燃料の再処理工場に行ってきました。もう3回目なのですが、5月に運用開始。その直前の視察でした。
 日本では、55基の原発があり、年間1000トンの使用済み核燃料が出ます。しかし、今までそれを処理する工場がなかったのです。ひどい話です。今までどうしてきたかというと、その大半は、55基の原発にあるプールにそのまま置いておかれていました。また一部は、フランス・イギリスに輸出して処理を委託してきました。日本で原発ができてから40年、この間、処理せずにただゴミをため込んできたことに驚きです・・。
 ただ問題が二つ。ひとつは、六ヶ所村の再処理工場の処理能力が年800トン。ここが稼働しても、200トンのゴミが今後溜まり続けるということです。過去の蓄積分が減らないどころか、増えてしまうということです。
 もうひとつは、ゴミを処理することで、プルトニウムなどが取り出され、核燃料として再利用できます。一方、処理の中で、高レベルの廃棄物が抽出されてしまいます。この管理、処分が大変なのです。なにしろ、この廃棄物、ガラスで固化し、キャニスターという容器に入れた後で、280度の高温を出し、そのそばでは、人間が20秒で致死に至る放射線が出ています。
 この高レベル廃棄物は、六ヶ所村の設備で50年冷却され、その後、地中300メートルに埋められて処分されます。しかし、その最終処分場が決まっていないのです。
 こういった問題を抱えながらもですが、やっと40年来の懸案がこの5月に解消するということです。