森本毅郎スタンバイ:出版界が怖いもの?

私の知人の学者が,規制緩和の本を出版するときに,その中の「再販廃止論」が出版社の方針と違うということで,出版中止に。出版の最終段階までいっていたらしい。幸い,ある出版社が出版に応じてくれたそう。

今,新聞,出版界は定価販売を守る=再販維持=競争したくない,で一致団結している。新聞などでも再販反対論が跋扈している。せめて賛否両論を並べるぐらいの余裕があっていいのでは。

その点,放送は「再販」による恩恵は受けていないのでいくらでも放送可能。その一方で,放送は郵政省が監督官庁なので,郵政省批判は難しい。

メディアによって弱みはあるもの。だから,異なったメディア間の相互批判が必要なのでは?その点,インターネットは規制がないので,有利。

しかし,誤った情報などが流れる危険性も。

いずれにせよ,情報の受け手の厳しい目が求められる時代になってきた。

(言い残しコーナー)

出版を差し止めた出版社名は私も知りません。出版を引き受けたのは「筑摩書房」

本の名前が「規制緩和」(ちくま新書)鶴田俊正著です。