森本毅郎スタンバイ:動燃を考える

動燃の事故と情報隠しが続いた。動燃自体が責められるのは当然だけど,たとえば今の情報公開法要綱案では,特殊法人が対象から外されている。もちろん,動燃は特殊法人の一つ。こういった特殊法人を甘やかす環境が,動燃の体質を作り上げたのでは?

さらに,動燃だけが問題ではないのは,動燃が日本の原子力政策の中核に位置付けられていること。動燃改革はそのまま日本の原子力政策の見直しにつながらざるを得ない。

そのときに二つ。まず原発自体をやめるという点について。これはすぐには難しい。1980年に原発全廃を国民投票で決めたスウェーデン。すでに2010年の目標まで半分以上経過したのに,原発依存率は4割以上。全廃の国民投票見直しの動きも出ている。

もう一つは,ウランのリサイクル問題。使用済み核燃料をもう一度使おうという問題をどうするか,だ。現在アメリカがこの分野から撤退して,日本とフランスだけ。

こういった原子力政策全般を見直すいい機会ではないか?

(言い残しコーナー)

アメリカがずるい?のは,この核燃料サイクルの研究開発からさっさと撤退。金がかかりすぎるという理由。日本かフランスが開発に成功したら使わせてもらおう,という高みの見物路線。さあ,日本はどうする?

私は,ここまで動燃がめちゃくちゃだと(当然これはその監督官庁である科技庁がだめということ),アメリカ型のほうがいいような気がしてきたけど。