森本毅郎スタンバイ:持ち株会社

NTTの分割が,郵政省とNTTの間で合意。NTT持ち株会社の下に,NTT長距離。NTT東日本市内会社,NTT西日本市内会社の3社を置くことに。

この「持ち株会社」,ただ株を所有して,それを通して企業(事業会社)をコントロールしようというもの。現在の日本では,財閥解体とともに禁止されている。しかし,世界のほとんどの国でこの持ち株会社は認められており,そろそろ日本でも,という議論がおきていた。これを,NTTが先取りする形で,[NTT持ち株会社]が提案された。この国会で審議されるので,その結末を注目してみていたい。

また,NTTは,分割を事実上回避するために,NTT持ち株会社に採用や労働条件の決定といった大きな権限を持たせて,3つの事業会社は事実上の「事業本部」程度にしたい意向。これでは,分割に意味がない。あくまで,NTT持ち株会社は,株所有だけに権限を限るべき。

経済の低迷が,一段と明らかになってきた。株価が年末2万円を切ったと思ったら,年明け19000円も割り込んだ。私が危惧するのは,4月からの大増税である。消費税は2%アップ。減税は取りやめ。年収700万円の世帯で,およそ年20万円の負担増である。これを契機により消費が冷え込み,景気が低迷するのは確実である。

そうなると,せっかく借金減らしのために増税したのに,すぐ景気対策で新たな国債発行となる。私たちの増税分は,そのままあの不効率な公共事業に使われるのである。

一方,予算の使い道を見ると,旧態依然の利権維持型。こんな政治の在り方では,日本の経済は沈没だ。