森本毅郎スタンバイ:株主総会を考える

27日が株主総会の集中日。なんと総会を開く企業の9割がこの日に集中。いうまでもなく,総会屋対策。逆に言えば,総会屋につけ込まれそうな企業が,この日に総会を開いている,といえるかも?複数の企業の株主は,たった一つの会社の総会にしか出られない。たとえば,第一勧銀と野村証券の総会は,どちらかひとつしか出席できない。これで,企業の民主的なチェックなどできるのか?

ただ一つともいえる,企業経営への株主の権利行使は,「株主代表訴訟」。企業の役員がその企業に対してかけた損害に対して,株主が請求できる,というもの。もし役員側が負ければ,損害額を自腹で企業に対して支払うことになる。(訴えた株主ではなくて)。

現在,これが相当の経営へのプレッシャーになっているようだ。サラリーマン上がりの重役が場合によっては数十億円も会社に損害賠償しなければならなくなる今の制度のままでいいとも思えないが,少なくとも,この制度が日本の株主の経営参加の最後の砦であることは忘れてはならない。