民主党は裁判員法に賛成していた(裁判員法②)

 裁判員制度を定めた法律が成立したのは、5年前の2004年5月。その際、自民、公明、民主の与野党が賛成していた。昨年、小沢民主党代表(当時)が、「政権についたら、裁判員制度を見直す。日本の風土に合わない」と言っていたが、その制度に民主党自身が賛成していたのである。
 私は、国民の多くが、「ふと気づくと、裁判員制度の導入が決まっていた」という感じをもっているのではないかと思う。国会での激しい与野党対立があれば、マスコミも注目し、国民の間にも議論が巻き起こる。しかし、国会で与野党合意法案となると、マスコミの取り扱いも小さい。
 これだけ、世論に賛否が分かれる「裁判員制度」は、その制定段階で国会でよりしっかりとした議論を行うべきだったのだと思う。とりわけ、野党の民主党は、今の国民のこの制度に対する不安、不満を先取りして与党にぶつけるべきではなかったのか。
 今後、衆議院選挙後には、与野党の「大連立」もありえる。しかし、この裁判員法の与野党賛成での成立を振り返ると、やはり国会では与野党が対立してしっかりとした論戦が行われることがいかに大事か、と思ってしまう。