漆間官房副長官オフレコ発言

 私が公的な役職についているときに、マスコミから取材を受けることがよくあります。郵政民営化の委員や、通信放送懇談会の座長をしていたときには、「これはオフレコだけど」と、背景を説明するためなどに話すことがあります。
 しかし、そのオフレコは、担当記者に留まらないのです。まず担当記者から、デスクや他の同僚記者には流されます。さらに、その中身が重要であるとなれば、発言内容が匿名で(官房副長官の場合は「ある政府高官」として)報道されます。つまり、発言内容自体はそのマスコミ社内には実名で、対外的には実名を隠して報道されるのです。
 私は、このことを自分のある記者へのオフレコ発言が、他の記者から質問されて知りました。それ以来、オフレコ発言はほんとうに気をつけてするようになりました。漆間氏は、この配慮に欠けていたのでしょう・・・。そして、前代未聞の「オフレコ」発言が、「オンレコ」になってしまいました。マスコミによっては、漆間氏の「オフレコ発言」を、「ご本人が認めたので、これから内容を報道します」との断りも・・・。
 マスコミの取材姿勢として、「オフレコ」条件の発言でも、社内や匿名での報道を行うことがあります、ということをもう少し明確に示す必要があるようにも、取材を受けることがある側として思っています。