福田内閣は与党になめられている??

 国家公務員の制度を大きく変える「国家公務員制度改革基本法案」。入り口の公務員試験は、現行の1種、2種・・を廃止して「総合職」、「一般職」、「専門職」とすることになった。私は今の公務員試験制度には大反対であった。たとえば民間企業で、最初から重役以上が確定している者(1種合格者)と、ほぼ重役にはなれないことが確定している者(2種、3種合格者)を分けて採用するところがあるだろうか?
 働く人の数十年にわたる能力や、やる気などは、大学卒業時にわかるはずがない。仕事をする中で判断されていくのが当然。それを現行の国家公務員試験では、大卒時の一回の試験で決めてしまう。
 また出口の「天下り」。これを内閣人事庁にまとめることも、この法案では定められた。
 この法案自体の評価は、私自身もう少し慎重に考えたいと思っている。しかし!である。閣議決定して国会に提出されたこの法案が、趣旨説明もできずに店ざらし状態となっている。
 衆院内閣委員会の自民党理事の抵抗によるものと思われる。そもそも、この法案、渡辺行革担当大臣の強い思い入れで成ったもの。町村官房長官との対立なども喧伝された。しかし、政府与党合意がなり、閣議決定し、国会に提出された法案が、与党理事の抵抗で頓挫している・・・。
 福田内閣の統治が崩れていることのなによりの証拠であろう。福田内閣の数少ない改革法案であるこの「基本法」。このままつぶれることになると、まずます福田政権の守旧派的性格が証明されることになろう。
 福田内閣の中の数少ない改革派、渡辺行革担当相。守旧派理事の部屋にまで談判にいって「このままでは法案がつぶれる」と言ったらしい。答えは「そんなの関係ない・・」だったとも・・・。大臣が一理事にあしらわれる・・、とんでもない政治状況になってきた。