福田康夫・小沢一郎vs小泉純一郎

 小泉元総理の政治手法は、「目の前にいる支持団体ではなく、その先にある有権者全体を見ろ」という言葉に象徴的に示されていたと思う。既得権を打破して、政策転換するには、業界団体などと対立せざるをえない。となると、味方は「世論」しかない。
 今回、民主党はガソリン値下げ隊を組んでまで、暫定税率を3月末で期限切れにして、ガソリン値下げを図ろうとした。原油高によるガソリン代高騰に悩む庶民=世論を味方につけようとしたのである。
 しかし、地方はこの暫定税率の廃止に大反発。地方分の道路特定財源の削減は、自治体財政を大きく圧迫することになるからである。小沢氏のお膝元の岩手県議会も反対の意向を示した。
 小沢氏は、おそらくガソリン値下げで世論に訴えるか、暫定税率を維持して地方におもねるかのギリギリの判断で、後者、つまり地方をたてたのだと思う。
 小泉氏が、全国ほとんどの自治体が、郵政民営化反対決議をしているのに、断固民営化に突き進んだのとは大きな違いである。そもそも、小沢氏の戦略は、小泉構造改革で自民党から離反した業界団体などを民主党に引き込むことにあった。その意味で、構造改革とは正反対の、真逆の政策を打ち出していたのである。
 福田総理も、本音は反小泉・反構造改革・・・。福田・小沢両氏は気脈を通じているとみるべきだ。