経済対策、「つまみ食い」された民主党

 15.4兆円・・・。すさまじい規模の経済対策が決まった。各省庁の要求をそのまま飲み込んだ総花的なものとなった。しっかりとした、将来の経済成長や社会の安定に向けた「戦略」が見えず、各省庁の「戦術」の積み重ねになってしまった。
 一方、この対策を見て、民主党菅直人代表代行は、「わが党の4年間で57兆円の政策体系の中からつまみ食い的に採用している」と、発言。
 ここで思い起こすのが、8年前の小泉内閣の登場時の民主党の対応。「構造改革は、民主党が言い出したこと」。
 この時も政権交代の好機であったが、自民党をぶっつぶす、という小泉構造改革の前になすすべもなかった。今回も、安倍内閣以降の自民党の自滅的な失政で、またも政権交代の大チャンスとなった。しかし、小沢代表の秘書逮捕と、世界不況対策という大号令の前に、民主党の政策をつまみ食いされ、またもや、その好機を失いそうである。
 いまここで、民主党は政権奪取の、戦略と戦術の全面的な見直しが必要なのではないか。