自公連立vs民主・社民連立②

 日本で単独政権が難しく、どうしても連立にならざるをえない原因は、公明党にある。公明党が悪いのはなく、小選挙区比例並立の、今の選挙制度が悪いのである。
 今の衆議院は、300の小選挙区と180の比例区からなっている。小選挙区だけであれば、常識的には二大政党に集約されていく。しかし、そこに比例区が組み合わされたのは、ナンバー3政党の公明党の存在が大きい。自民、民主に次ぐ公明党は、700万ともいわれる全国的な集票力を誇る。しかし、小選挙区で自民や民主を押さえて、一位になって当選する可能性はきわめて低い。そこで、比例区で議席が確保されることになる。また、当選の可能性が皆無に近いのに、全国300の小選挙区に候補を立てるのも無駄である。そこで、公明党は自民党と組んで、両党は「小選挙区は自民、比例は公明」という、きわめて不自然な選挙戦略をとることとなった。
 そもそも、公明党のような、有力な第三の政党が存在する日本で、小選挙区の導入は難しかったのかもしれない。しかし、中選挙区では、一つの政党が、一つの選挙区に複数の候補をたてることになる。同じマニフェストで、複数の候補が競うことは、どう考えてもおかしい。そこに派閥の入り込む余地ができたし、全選挙区に複数候補をたてる力がある政党=自民党しか政権が取れないことになる。
 こういった小選挙区と中選挙区の妥協の産物が今の「並立制」である。さらに、小選挙区で敗北した候補が非礼で復活、というのもどう考えてもおかしい。
 安易に中選挙区に戻ることには反対なのだが、この選挙制度を、もう一度見直す時期にきているのではないだろうか?