自民、民主のパイプはないのか?

 「民主党が何を考えているかわからない」、この福田総理の発言、ねじれ国会でなければ何の問題もない・・。ただの野党批判である。しかし、ねじれ国会である以上、自民党は民主党と合意しながらでないと、一切の政策がすすまない状況なのだ。そこで「わからない」は困る。
 17日、政府は、福井総裁、武藤副総裁の留任という日銀人事案を民主党に提示、拒否されたとのこと。すでに不同意となった武藤総裁案といい、今日の提案といい、このぎりぎりの段階で、民主党が受けることのできない案を出すということが、自民党と民主党のパイプが完全に断絶していることを物語っている。
 やはり、福田・小沢で合意した「大連立」構想を、小沢代表が民主党内で認めさせることができなかったことが響いているのだろう。最終的に引き留められたものの、自民党と裏取引をして、さらにそれが認められないと、だだっ子のように辞意表明。こういうトップに、寄せ合い世帯である民主党をまとめろ、ということのほうがムリなのだろう。
 自民党は、民主党が党内をまとめきれない今こそ、総選挙で追い込むチャンスであるが、その選挙で仮に勝ったとしても、いまの3分の2の議席は守れるはずがない。ねじれ国会の切り札である「3分の2」を失う愚は避けたいはずだ。解散はできるだけ先がいいと思っている。
 一方、民主党も総選挙での勝算がなかなかたたないばかりか、党内の統一も保てない・・。やはり解散は困る。
 こういった与野党にらみ合いの中で、日銀総裁の任期も、道路特定財源の暫定税率の期限も着実に迫ってくる。さらに、未曾有の世界経済の混乱がはじまりつつある。
 政治と経済の同時大混乱・・・。私は、こういった事態に、水面下でいろいろな交渉が進められれていると期待していた。しかし、日銀総裁案を見る限り、その気配は皆無。今後、年度末に向かってどういう動きがでてくるのか、正直、予想がつかないでいる・・・。