藤井裕久財務相を考える

 鳩山内閣の財務相に、藤井裕久氏の名前が浮上している。大蔵省主計官を務めてから、自民党から立候補。小沢氏とともに、自民党離党、新進党に参加。細川内閣では大蔵大臣を務めている。
 私は、何回かテレビなどでご一緒したり、中田宏前横浜市長の最初の選挙の応援でもご一緒したりした関係がある。政策通であり、温厚であり、信頼できる人柄の方である。民主党の議員の中でも幅広い支持を集めている。さらに、マスコミ関係者の評判も極めて高い。私は、マスコミ関係者が政治家を褒めるのを聞いたことがあまりないが、藤井氏は例外。最近では、自民党の菅義偉氏ぐらいであろうか・・。
 また、なによりも、財務省の信頼が厚い。民主党では、藤井氏に頼り切っている感すらある。
 その藤井氏に財務相の声がかかるのは当然である。しかし、小沢氏が彼の就任に難色を示しているという話も伝わってくる。実は私は、小沢氏の判断が正しいと思っている。
 官僚制度に切り込むためには、どうしても財務省を押さえつけなければならない。藤井氏の、温厚な人柄や経験からすると、「財務省の言い分もくみ上げて・・」といった常識的な落としどころに落ち着く可能性が高い。官僚との戦いを掲げる新政権で、結果的に足をひっぱる存在になる可能性はあるのである。
 こういう時期に頼りになるのが、「いら菅」と、身内からもマスコミからもあまり評判のよくない菅直人氏。妙な落としどころなど気にせずに、筋を通す彼のほうが、財務省を筆頭とした官僚制度との戦いにふさわしい。となると、国家戦略局担当大臣の彼に全権を与え、財務省は彼の使いやすい小物のほうがいい、という小沢氏の判断は正しいのではないか・・・。
 なによりも注目すべきは、財務大臣人事である。