関西テレビ「アンカー」、薬害肝炎問題

 今日4日は、朝9時にシンポ出席後、関西テレビ「アンカー」出演。この番組は、まじめな報道姿勢と、関西の「お笑い」ののりがうまく絡んでいて、好きな番組です。大阪往復が苦になりません。
 この日の話題は、厚生労働省の「C型肝炎患者リスト」が見つけ出せなかったことへの処分問題。処分は、現在の官僚3人に「文書戒告」という軽いもの。当時の担当者は、すでに退職・天下りしていて「不問」。
 ここで思い出すのが「薬害エイズ」。96年1月の菅直人厚生大臣のころですから、もう10年以上前になります。ないといっていた製薬会社からの報告ファイルが発見されました。今の似通った状況です。
当時は、現職の次官ら14人を処分。さらに局長に出世していた当時の担当課長は退職し、その後、業務上過失致死で起訴。東京地裁で有罪。2005年東京高裁で有罪確定しています。
 今回もその反省がまったく活かされていなかったと言わざるを得ません。当時の担当者を処分しない理由に「想像力の欠如はできない」といった発言を、桝添大臣がしています。つまり、「対処せずに書類をそのまま倉庫にしまうと、適切な治療ができずに患者の病状が悪化する」という想像力は欠けていたかもしれないが、それでは処分ができない、と言うことだと思います。
 しかし、厚生労働省はまさにそういう想像力をフルに発揮して、国民の安全・健康を守るお役所ではないのでしょうか?薬害エイズの担当者は、「不作為」つまり想像力の欠如で対策を取らなかったことが「業務上過失致死」にあたるとされたのです。
 薬害エイズの反省が活かされずに、また薬害事件が起きたことがなによりも最大の問題。次に、薬害エイズの官僚処分や、刑事裁判の経験が活かされずに、大甘な!処分になったことも問題。さらにもう一つ。2001年4月には情報公開法が施行されています。行政機関である厚生省は、自分の持つ情報をきちんとファイリングして整理して、いつでも国民からの開示請求に答えなければならないことになっていました。薬害エイズ時代とは違うのです。倉庫に放置なんで、とんでもない話です。
 桝添さん、ここまでがんばっているのですから、もうひとふんばりして欲しいものです。山本キャスターも、私の他のコメンテーターも、厚生労働省に対応には非常に厳しい意見を述べていました。国民の怒りも大きいと思いますよ!!