鳩山大臣更迭について③(身障者向け郵便(低料3種))

 私は、郵便事業株式会社の社外取締役をしている。鳩山更迭①に書いたように、西川氏の再任については、「関与な」し。②に書いたように、かんぽの宿については、「関与あり」。この③の低料3種については、「責任あり」、である。
 低料3種とは、障害者向けの定期刊行物。一定の条件を満たすと、120円の郵送料が8円、と格安になる。その差し出しは「障害者団体」に限られており、その認定について不正があったとして、14日、厚労省の局長が逮捕されている。
 さて、その低料3種、対象の大半が(おそらく9割も)規定を満たしておらず、不正に低料金でダイレクトメールを差し出していた。これは、公社時代から引き継がれていたことであって、民営化後に生じた問題ではない。しかし、こういった大規模な不正を見抜けなかったことは、正直に言って社外取締役として反省しなければならない。
 いいわけを言えば、この案件は通常の業務なので取締役会の議題になるものではない。しかし、業務報告には含まれるものである。そのたとえば、年間50億円、という数字を見たときに、これはおかしい!との判断ができなかったのは事実である。一通あたり100円ほどの割引になっているわけであるから、50億円÷100円を暗算すれば、5000万、という数字が出る。障害者向け郵便が、年間5000万などあるはずがない。(ちなみに、一団体で1400万通を出していた例もあったようである。)
 しかし、これも第一義的に、郵便事業株式会社の責任であり、すぐさまその親会社社長である西川氏が追求されるものではない。しかし、郵便会社の経営責任よりは、西川氏の「監督(子会社に対する)」責任が問われたのも、腑に落ちないことであった。(to be continued)