鳩山総務大臣更迭について①(指名委員会)

 かんぽの宿売却の「疑惑」などを巡って、鳩山総務大臣(当時)が西川日本郵政社長の続投を認めない意向を強く示唆し、鳩山vs西川の対立として世間を騒がした。しかしいくつか世間には(マスコミ報道?には)、誤解がある。その一つは、鳩山vs西川という構図である。
 西川氏の続投を決めたのは、日本郵政の「指名委員会」。この委員会は、牛尾治朗ウシオ電機会長、奥田碩トヨタ自動車相談役、丹羽宇一郎伊藤忠商事会長の社外三人と西川社長、高木副社長の社内二人と、で構成されている。つまり、鳩山vs西川、ではなく、鳩山vs牛尾・奥田・丹羽であったのである。
 経営のプロ中のプロである財界の重鎮3人が、過去の経営の動向を見て、もちろんかんぽの宿の問題を含めて西川氏の続投を「是」とした。鳩山氏は、なによりも西川氏の続投を決めた指名委員会を批判すべきであり、西川氏へ辞任を迫る前に、指名委員会に「指名」のやり直しを求めるべきであったはずである。
 西川氏としては、自発的に辞任すると、指名委員会の決定に逆らうことになるわけで、それはできる話ではないのである。この点があいまいなまま、鳩山vs西川、という図式で報道され続けたことが、私にはどうしても不可解であった。