麻生新総裁

 麻生内閣は、解散だけして、民主党に政権を奪われる可能性のある内閣であった。歴史的な「何もしない、最短命内閣」との評価が残りそうであった。
 しかし、麻生氏は補正予算を通して、「緊急総合対策」を実施することに意欲を見せており、臨時国会での冒頭解散がなくなりそうである。私は、この「緊急総合対策」は、骨太2006の方針を守る、つまり財政再建路線堅持を掲げたもので、麻生氏の政策とは矛盾すると思っている。同時に、この対策は財源の裏付けもないままに「減税」も掲げている。
 つまり、この「緊急総合対策」は、それ自身矛盾を抱えていると同時に、基本姿勢で麻生氏の政策スタンスと異なったものである。このあたりを、民主党が国会でしっかりとついてもらいたい。その論戦が、総選挙につながれば、総選挙の政策論争に深みがでることになろう。次の総選挙で、現与党が勝とうが、野党が勝とうが、政界が安定することなどあり得ない。日本の政治の混乱はしばらく続く。であるなら、しっかりとした政策論争を積み上げることが、将来の安定政権の誕生につながるはずだ。
 その一歩として、緊急総合対策の国会論戦を期待したい。