麻生氏に総理の資格あり・・・

 都議選の大敗を受けて、今日明日、国会での野党の不信任決議案の提出を含めて、政治は激動するだろう。その焦点は、自らが解散して、総選挙勝利、総裁、総理続投を狙う麻生氏と、麻生氏が解散すると自民が惨敗し下野に追い込まれると、それに反対する勢力との対立である。
 ここで振り返ると、簡単に総理の座を手放した、安倍氏、福田氏と、麻生氏との差である。自らは、派閥の長になったり総裁選に出馬する、といった総理への意志を明確にしてこなかった二人。一方麻生氏は、1999年に麻生派を旗揚げ、2001年総裁選(小泉氏勝利)、2006年総裁選(安倍氏勝利)、2007年総裁選(福田氏勝利)の3回の総裁選を経て、2008年9月の総裁選でようやく勝利して総理、総裁の座を掴んでいる。
 この麻生氏の総理の座への思いの大きさは、安倍、福田両氏とは決定的に違うのである。その意味で、総理の座に、権力にしがみつく麻生氏には総理の資格がある、と言えるのではないか?
  しかし、麻生氏の総理の座への執着は理解できるとしても、私自身は、やはり自民党は新しい政策、新しい顔で総選挙を戦うべきだと考えている。総選挙は、過去の与党の政策を問うものではなく、これからの政策を、与野党で闘わせるものだと思っているからである。自民党の過去の政策、麻生氏への判断は、この都議選やこれまでの首長選ではっきりと結論が出されたと考えるべきだ。
 有権者は、総理の顔をすげ替え続けたことを含めて、自民党の新総裁やマニフェストを判断するはずだ。その上で、どの政党、どの候補に投票するかを判断するはずだ。ただ、その際に、簡単に政権を投げ出しそうな、安倍氏や福田氏のような党首を抱く政党への投票は避けるのが慧眼の有権者であろう。