麻生総理、実施を「じっち」?

 17日の自民党大会、麻生総理は「経済状況を好転させたのち消費税を含む税制抜本改革を2011年度より『実施』できるよう」と原稿を読み上げましたが、どうも、『実施』を、「じっち」と読んでいるようです。
 じつはここがまさに自民党内でも議論となっているのですが、この内容にも問題があります。「経済状況を好転」とありますが、それがいつなのか?2011年度からの税制抜本改革のためには、常識的には2010年の通常国会での法案の審議、成立が必要です。あと1年ちょっとしかないわけです。
 景気対策のための第二次補正予算すら通っていない現段階で、1年後に経済回復の目処が立っているとはとうてい思えません。私はエコノミストとして、2012年あたりまでは、どうやっても厳しい状況は続くと見ています。そうなると、万一、景気回復の兆し!が見えても、消費税増税で、その「兆し」を吹き飛ばしてしまう可能性も否定できないのです。
 私だったらここは「我が国の財政事情に鑑み、厳しい行政改革を進めるとともに、財政出動にあたっても、できるかぎり、経済の将来的活性化や国民生活の安心につながる分野に絞り込んで・・」ぐらいにしておきますが・・。なぜここで、2011年度にこだわるのか、まったく理解ができません。財政再建論者の、私が言っているのです!
 国民が一国の総理に求めるのは、やはり合理的な政策をしっかりと実施!することであり、そのためには、相当の「知性」が必要だ、ということでしょう。私には、どうしても単に漢字が読めないだけではなくて、政策を作り上げる能力自体が不足しているように思えてならないのですが・・・。