27年vs1年、東芝HD DVDから撤退???

 東芝が、次世代DVDの規格であるHD DVDからの撤退を検討中とのニュースが。発売が、06年3月だから、2年足らずでの方針決定だ。競争相手であるBlu-rayに完敗したことが原因だ。
 家庭用の録画機は、規格競争の繰り返し・・。ビデオでは、75年にソニーが「ベータ」ビデオを発売。翌76年にビクターが「VHS」を発売。もちろん、両者には互換性がなく、厳しいシェア争いが起こった。
 当初から、VHSが優勢。発売後10年足らずの84年に、ソニーが「ベータはなくなるの?」という衝撃的なCM。間違いなく、「なくならない!」という効果を狙ったのだろうが、私を含めて、「なくなるかもしれないんだあ・・・やっぱり」という印象を植え付けてしまったと思う。ここで事実上勝負がついたのだが、ソニーがベータ(民生用)から撤退したのは、2002年、なんと発売後27年経っていた。
 次世代DVDで、ソニー陣営がブルーレイ、東芝陣営がHD DVD、で規格競争が。しかし、発売直後から、ブルーレイの優勢が続き、ついに発売2年を待たずに、東芝は撤退をほぼ決めた模様。消費者には歓迎だが(この間に、HD DVDを買った方は悲鳴をあげているだろうが・・)、東芝はおそらくは経営責任が問われることになるはず。発売時の東芝幹部の「自分が思うにHD DVDがBlu-rayに劣っている点は1つもない」という発言を思い出すに、経営というものの厳しさに思いを馳せてしまう。
 損害は数百億とも聞くが、そんなものではすまないだろう。HD DVDを購入した消費者への責任も重い・・・。常識的には社長退陣だろう。