NHK、経営計画、異例の決着

 NHKの2009年から11年度までの3年間の経営計画が、経営委員会で決まった。この間の受信料値下げが期待されたが、地デジ対策で追加費用が発生するために見送られることに。
 値下げを求める経営委員会は、次期の、つまり2012年から14年度の経営計画での10%の値下げを強く要望。執行部側は抵抗したが、結局、受信料の10%を原資として、利用者に還元、という決着となった。
 NHKは、国会で決められる経営委員会(古森委員長)と、内部の執行部(福地会長)の二重権力にある。私は、2006年の「通信放送懇談会」で、経営委員会の権限強化を強く主張した。経営委員会が、執行部の上に立ち、NHKの経営をコントロールすべきだと考えたからである。
 今回、経営委員会は強い権限を発揮し、次期ながら「値下げ」を固めさせたことは高く評価できる。情けないのは福地会長である。アサヒビールからNHKに乗り込み、いわば経営委員会とある程度同一歩調を取ることが期待された。しかし、ここまでの行動を見る限り、NHK内部昇格の会長とまったく同じスタンス。これでは、外部から会長になった意義がない・・・。
 NHKの会長は、財界ではまったくの不人気。貧乏くじをひくような存在のようで、福地氏も財界からの三顧の礼でもって送り込まれたようである。しかし、その三顧の礼に応える役割は果たせていないようだ。