なぜ,復興増税=法人税・所得税,社会福祉増税=消費税?

民主党の税調が,復興増税に3A案(法人税,所得税),B案(A案にたばこ税),C案(消費税)の3案提示。野田総理が,C案の消費税増税を否定して,A,B二案から一つを選ぶことになった。
ここで冷静に考えなければならないのは,百歩譲って,仮に増税が必要だとして,復興のための負担を,国民全体(消費税)ではなく,なぜ累進課税,つまり高所得者を中心に負わせるのか,である。1000年に一度の災害だからこそ,国民全体で,つまり消費税で負担すべきではないのか。
同時に,なぜ高齢化などに伴う社会福祉の負担増を,消費税に負わせるのか,である。所得が少ない人でも負担する消費税を上げて,それを所得の少ない人に回す,というのは,おかしな話である。
震災復興費用は,所得税・法人税で,社会福祉費用は,消費税で,この単純な図式にしがみついているだけで,野田総理の経済学の基礎的な素養が疑われるといわざるを得ない。(念のためであるが,私は,3~5年程度の「増税なき震災復興」を主張し続けている。)