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■ アマゾン・著者セントラル

❏『電子書籍アクセシビリティの研究』(2017年1月、東洋大学出版会)

ここまで、視覚障害者の読書について研究を進めてきた。その集大成が2017年1月に公刊したこの書である。
「この本自体が、電子書籍読み上げ機能の実験体です」
「出版段階から、一冊まるごと極力誤読を少なくして音声読み上げすることを前提に作られた初めての書籍です」。

とあるが、紙の書籍は、視覚障害者等の方には、点字にしたり、人声で読み上げたり、あるいはデジタル化して音声読み上げに対応したりすることで、提供されてきた。
 しかし電子書籍では、自動音声読み上げ(Text To Speech)に対応するものが多くあり、この機能を使えば視覚障害者等の方はそのままその電子書籍を聴読することができるのである。だが、このTTSでは、一定の誤読が生じる。例えば、私の名前の「聡」は、私の読みの「さとる」もあれば、「さとし」、「あきら」、「そう」など様々な読みがある。
 これを、電子書籍読み上げ機能が適切に判断することは困難で、結果的に誤読が生じてしまう。視覚障害者等の方の多くが、「多少誤読があっても、ともかく音読してくれるのがありがたい」と語るが、それでも誤読は少ないに越したことはない。そこで本書では、出版段階から誤読を少なくする工夫をしたのである。それが以下にまとめられている。
 

 ここまで苦労して誤読の削減に努めてきて、いざ公刊というときに大きな障壁が見えてきた。この本の出版時点(2017年1月)では、大学図書館への電子書籍の納本は、なんと音声読み上げに適応していなかったのである。
 電子書籍には、大きく分けて2つの形式がある。一つは固定レイアウト。これは、紙の書籍そのままを、電子化した、いわば絵本のようなものである。このため、文字を拡大すると、ページ全体が拡大されることになり、画面を移動させなければ読みすすめることができない。
 もうひとつが、リフロー形式である。これは、紙の書籍をテキストデータ化したものである。ワープロ文書で文字を拡大すれば、そのページから溢れた文字は、次のページに流れていく。この形式であれば、音声読み上げも可能となる。
 本書は、日本初の大学図書館納本の電子書籍で、リフロー・音声読み上げに対応したのである。

1月30日に開催された公刊記念シンポのようすは、こちら、、
公刊記念シンポジウム

❏民営化4部作!

『民営化の世界的潮流』(1987年12月)
『民営化と規制緩和』(1991年4月)
『特殊法人改革』(1995年6月)
『現代の郵政事業』(1996年2月)
『郵政民営化論』(1999年12月)

 私が関わった最初の本が、『民営化の世界的潮流』(御茶の水書房、1987年12月)。唯一の翻訳本です。32歳の時の仕事ですね。企画から出版まで、私が中心に作業をしました。日本で初めての民営化の研究書で、当時は、privatization には、民間化、私営化などの訳があてられていましたが、当書で「民営化」が定訳となりました。

 次は『民営化と規制緩和』(日本評論社、1991年4月)。この書で、筑波大学から博士(経済学)をいただきました(博士論文の公刊ではなく、公刊書に対して学位が授与されました)。ちなみに、授与者は、江崎玲於奈博士(当時の筑波大学学長)。この書で、国際公共経済学会学会賞、公益事業学会奨励賞をいただきました。続いて、『特殊法人改革』(日本評論社、1995年6月)を公刊しました。

 このあたりの時期に、松沢成文氏(当時、民主党衆議院議員)、中田宏氏(同)、上田清司(同)、堂本暁子(当時、参議院の会)らとの、特殊法人改革などの構造改革に向けたお付き合いがはじまりました。
 これが、小泉純一郎会長、松沢成文事務局長で私がチューターを務める「郵政民営化研究会」がはじまり、その成果が『郵政民営化論』に結実しました。

 
 

日本評論社 (1991/04)
ISBN-10: 4535579466
ISBN-13: 978-4535579460

序章「現代社会の構造転換と民営化論の課題」 第一章「社会システムと公共政策」第二章「民営化,規制緩和の理論構造」 第三章「日本における民営化」 第四章「民営化,規制緩和の世界的潮流」 第五章「グローバリゼーションと規制緩和」 第六章「管理された競争-競争的公企業論」

 

 
 
 

2008年5月 ナツメ社 ISBN:4816343601

日本の経済の基礎知識から、ゼロ金利政策の解除やM&Aの活発化、新会社法の施行、郵政民営化など、ここ最近の多岐にわたる状況の激しい変化まで、各種制度や関連法規に関する説明も加えながらわかりやすく解説しています。また、日本のみならず、ユーロ経済の動向や、勃興著しいBRICsなど、世界経済に関しても概説し、今後の経済全体を展望します。

『超ダイジェストこれならわかる!「郵政民営化」』

2005年11月 中央経済社 A5判 84頁
本体価格 1000 円(税込定価 1050 円)
ISBN:4-502-59530-6

金融、物流、通信など生活、経済に想像以上の影響を及ぼす「郵政民営化」について、民営化が必要な根拠、反対派=既得権の構造や民営化後の姿を解説し民営化の疑問に答える。

『人口減少時代の政策科学』

2004年2月 岩波書店 2400円
幸い,好評で2刷りになりました!

書評
⊿日本経済新聞 2004年4月11日
⊿産経新聞(朝刊) 2004年4月18日
⊿週刊エコノミスト 2004年4月20日号
⊿金融ビジネス 2004年7月号
 
 

『90ページでもよくわかる日本経済 すべては需要と供給で見えてくる』

サンマーク出版 1000円
 
時間がない人にこそ読んでほしい、濃縮の90ページ!なんだ、簡単じゃないか! デフレ、不良債権、金融政策、財政赤字、構造改革……日本経済の抱える問題点を「需要と供給」というモノサシでスッキリ解き明かし、現状打破の処方箋を提示する。
●改革が先か、景気回復が先か
●構造不況の「構造」って何?
●金融政策に次の手はあるのか
●デフレの何が悪いのか?
●国際会計導入でどうなるのか
――その答えはここにあります。
 

『なぜ日本だけが変われないのか』

2002年6月刊 ダイヤモンド社

『郵政公社が見る見るわかる』

2002年4月刊 サンマーク出版
1600円

『官公庁のしくみと公務員の仕事がわかる事典』

2001年12月刊 成美堂出版
1200円

新省庁の役割・組織・課題を徹底解説!
公務員の仕事と待遇を解剖!
就職の際のヒントに活用できる!
お役所と上手に付き合うための参考書として活用できる!
新聞やテレビニュースを理解するための手引書!

『郵政民営化でこう変わる「国営神話」には,もうだまされない 』

2001年8月刊

角川新書(角川oneテーマ21) 571円
(8月10日発売,9月5日に重版決定。)

『「郵政民営化・小泉原案」-構造改革の切り札を潰すな 』

2001年7月刊 小学館
水野清,中条潮,松田真氏と共著
小学館文庫 476円

『図解雑学 日本の経済 』

2000年11月刊 ナツメ社
著者:松原 聡/248頁/B6判/◇1300円+税/ISBN4-8163-2878-5

学生から社会人まで、気になるテーマを文章と図でわかりやすく解説します。この本では「金融」から「日本銀行」「財政」「景気」まで、経済の基本的なところから今話題のテーマまでを取り上げました

 
 
『既得権の構造』
PHP新書 2000年10月刊 PHP研究所
 

内容:規制緩和・行政改革等の諸改革を阻み、日本の経済・社会を停滞させている政・官・民の既得権スクラム。その構造と解体の方途を探る。

解説:1980年代以降、「小さな政府」を目指した諸政策をいちはやく実現して、現在の活況を迎えたアメリカやイギリス。これに対して日本における改革は遅々として進まず、経済はいまだ低迷している。

持株会社方式の分離・分割という中途半端な結果に終わったNTT改革。「三事業一体・国営」の聖域とされつづける郵政事業。官僚の天下りの温床であり、財務内容も不透明な多数の政府系法人。そしてこれらの問題の根底にあるのは、調達・公共事業発注などによる「官」による企業支配、天下りの受け入れや接待などと引き換えに市場競争からの保護を受ける業界、そして政策上の便宜をはかることで自らの票を得ようとする政治家という、「政・官・民の既得権スクラム」である、と著者。

自らの既得権に固執して改革を妨げ、日本経済全体に多大な不利益をもたらしてきたのは、一体どんな勢力なのか。本書では多くの具体的事例の検証を通してその構造を明らかにする。

 

『日本リストラー行革こそ再生の切札 』

1999年3月刊 東京書籍 1700円

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「さらば既得権」
「いま、なぜ行政改革か。平成大不況の真の原因を探り、社会全体の改革を提起」

第一章 改革の遅れで「第二の敗戦」、
第二章 日本社会に巣くう官のネットワーク、
第三章 規制と金が生み出す官民癒着、
第四章 行革とは何か、
第五章 日本リストラはこう進める、
第六章 なぜ行革は進まないのか、
第七章 郵政改革に見る改革失敗の方程式、
終章   改革は既得権といかに闘うかに尽きる)

 

 『手に取るように日本の課題がわかる本』

1998年9月刊 かんき出版

part1 日本にいま何が起きているのか
part2 日本の抱える問題点は?

part3 「日本のこれから」を左右する変革
part4 「世界の中の日本」の課題
part5 検証・21世紀の日本はどうなる?

「この国にいま、何が起きているのか?金融不安、デフレ不況、財政再建、福祉・税制、世界標準、そして少子高齢化・・・。21正規に立ちはだかる50の難問を全図解」

 

 『郵便局が見る見るわかる』

1997年発刊 サンマーク出版
ISBN 4-7631-9200-0 1600円

 

1章 郵政事業の基礎知識
2章 郵貯の仕組みをみる
3章 簡保の仕組みをみる
4章 郵便の仕組みをみる
5章 郵便局民営化への課題

「本書では,まず郵便局の仕組みや使い方を徹底的に,解明しました。・・そしてその郵便局がなぜ民営化しなければならないのか?こういった疑問にもしっかりと答えたつもりです」(はじめに,より)

 
 

『会社から社会へ -21世紀の企業社会を透視する-』

東京書籍 ISBN 4-487-75420-8 C0030

 

1995年3月発行 本体価格1553円。松原 聡編著,他に,立原繁(東海大学)・植野一芳(日本経済調査協議会)・野口正人(情報通信総合研究所)序章なぜ会社が問題なのか

第一章企業社会の光と影 第二章会社から社会へ 第三章成熟社会の会社像 第四章環境に規定される企業 第五章「会社」人間から「社会」人へ 第六章21世紀の企業と社会

『成熟社会・日本-21世紀への社会戦略-』

東京書籍 ISBN4-487-79031-X C0030

 

1992年10月発行(94年4月2刷) 本体価格1748円(税込み1800円。ただし消費税3%として)東洋大学新田俊三教授と共著。いまはやりの「成熟化」をいち早く明らかにした。

第一章成熟社会とは何か 第二章成熟化する社会第三章情報化と成熟化 第四章国際化時代の成熟社会 第五章成熟社会と「社会的成長論」 第六章成熟社会の政策課題

 

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