日本全国8時です

日本全国8時です(TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」)の思い出

 
この写真は96年9月に撮影したTBSラジオ「日本全国8時です」のスタジオ風景。遠藤泰子さんと並んでいます。(これはカシオQV10で撮りました)
画面の粗さが時代を感じさせますね!たしか、10万画素程度だったように思います。いまや、携帯電話でも100万、200万画素の時代なのに・・・。

番組裏話コーナー

1.オンエアまでの悪戦苦闘

 

火曜日か水曜日 

ネタを担当ディレクターと相談して最終決定。

水曜日の夕方から夜 

放送内容のレジュメを松原が作成。電話で済ませる人もいるようだが,松原は数字をあつかったり,論理の展開が重要なので,A4で3枚ほどのレジュメを必ず作成。これをTBSにFAX送信。内容によっては,資料や取材をディレクターに依頼。(この松原の原稿をディレクターは心待ちにしている。サッカーの好試合中継があるときは,最初からあきらめている。松原の作業開始が,サッカーの試合後になるので。ちなみに,水曜日はJリーグの試合日なので,しばしばこういう事態に)

水曜日の夜から深夜

 松原の原稿を,ディレクターが台本形式に作成。松原とタケローさんとの対話形式になっている。それをディレクターがFAXで松原の自宅に送信。(サッカーがある日は,これが午前3時ごろに。もちろん,松原は熟睡。)

木曜日朝6時 

松原起床。寝坊は許されないので,目覚ましは3つ。

    朝7時 

TBSからの迎えのくるまで,TBSに向かう

    朝7時30分 局に到着。台本にいろいろな書き込みを入れながら,放送準備。     スタッフや,7時台の出演者(今は岩見隆夫さん。これはTBSをお聞きの人しかわかりませんね)と雑談も。

    朝8時 

スタジオ入り。オンエア。

放送終了後

,タケローさん,ヤッコさん,スタッフと朝食。これがまた楽しい。なんと11時近くまで,大騒ぎしていることも。この内容については,今度紹介します。(やばくない範囲で)

8時に生放送で,頭をフル回転というのは,ちょっと大変。松原は放送当日は朝6時に起床して,お風呂に入ったりして,ウォーミングアップを欠かさない。(ふだんだと,ぼんやりコーヒーを飲んでいる時間帯ですから)

と,これだけ準備しても,当日朝になって,まったく新しいネタに変更するときも。こういうときは,台本なし。

また,台本といっても,おおよその流れに従うだけで,二人の会話のなかでどんどんずれていく。だからよけい「時間切れコーナー」が必要になる。

この↓写真は,96年9月撮影

2.スタジオ見学記(by K.Ohhashi)

私のゼミの2年生,女子二人が,スタジオ見学にきました。「先生,スタジオ見たい!」という言葉に,「いいよ」のひとこと。私が誰かをスタジオ見学に連れて行くのははじめての経験。終了後,レポート提出を課しました。いかがそのスタジオ見学レポートです。(ちなみに,本コーナーの写真は,昔に撮ったものです。)

4月27日。木曜日。

 朝7時に私と斎藤は地下鉄赤坂駅で待ち合わせ。絶対に遅刻はダメだと2人で話した結果、この日の私達の起床時間は5時頃でした。教授に到着の連絡ををし、玄関前で到着を待つ。その間にもTBSにはたくさんの関係者が出勤していました。

 こんな朝早くから大変だね、と単純な感想を2人でもらす。そして、報道関係者には体力が必要だと改めて認識。そして7時20分教授が到着。私達も後をついて、TBSに入る。受付?で日付の入ったカードを渡されスタジオのある階へ。

 今までTVでしか見たことのなかった風景がありました。何台ものTVとたくさんのデスク。すでに仕事をしていらっしゃる方達。教授のディレクターと番組プロデューサーに、まず初対面。(私達は後で彼がプロデューサーだと分かったのですが、若さに驚きました。てっきりもっと年配の方だと思っていたからです。)


プロデューサーに促され、私達はスタジオに入りました。そこで、ガラスごしに私達の目に入ったのは、ラジオやTVでしか接した事のない森本さんとやすこさんでした。番組は流れていき、私達は感動しつつ現場を見つめていました。

 やがてCM中に森本さんが私達のほうに来てくださいました。目の前の森本さんはとても細く、TVで見るよりも背がとても高く感じれられる、ダンディーで、本当に素敵な方でした。優しく話しかけてくださる森本さんと話しをしつつ、ラジオは放送中にこんなふうにマイクの前から席をはずすこともあるんだなぁ、という事を知る。(放送準備をしていた松原は,森本さんと学生がはなしているなんて,つゆ知らず・・・=松原)

 やすこさんは、とても、かわいらしい、という印象の方でした。私はもっと近寄り難い雰囲気のキャリアウーマン、といったイメージを勝手に想像していたので、正直少し驚きました。森本さんと同様、私達の話しをきちんと聞いて下さる、優しく朗らかな素敵な方でした。

 そしてこの日は放送途中でJCOの篠原さんが亡くなる、という出来事がありました。どこでこの一報を流すか、といった話しがされているのを聞きながら、生放送である実感を得ました。

 そしていよいよ8時。教授がゲストの日本全国8時です、の時間に。私達は教授が時間ギリギリまでお二人のいるスタジオに入らないのであせってしまいました。(いつも,放送直前に席につきます。=松原)コーナーが始まる直前に森本さんが私達の名前を聞いて下さり、なんと名前が放送で流れてしまいました。私達は驚きつつ、喜んでいました。

 今日は介護保険のお話。いつもはラジオから流れる会話が、今日は目の前でおこっている、なにか不思議な感じがしました。教授のコーナーが終了。

 やがて今日の番組放送全てが無事終了。私達はみなさんにお礼を言って、番組見学はたくさんの感動、発見とともに終了しました。

 私達はそれからしばらく興奮状態で、憧れの現場をこうして見学できた喜びを語りあっていました。

 私達にとっては放送中の感動と同じくらい、その後のみなさんとのお食事の時の感動が大きかったのですが、それは番組見学じゃないな、と。(放送終了後,いつもの朝食会に,私の学生も誘ってくれました。=松原)

 9年目にして初の番組見学。9年って、すごいですね、(9年目というのは,私が番組をはじめてから9年目,ということ。その間,誰かをスタジオに連れて行ったというのはありませんでした。きっと,今後もないと思います。=松原)


放送内容・全紹介コーナー

フュージョンコミュニケーションズ(01年1月25日)

今年の4月から、長距離通話の新会社、フュージョンコミュニケーションズが誕生。なんと、3分20円という驚きの低料金。ほかの会社が、60円から90円ですから、ほぼ4分の1。ちなみに、この会社のホームページは、http://www.fusioncom.co.jp/index.html です。ここで、混乱なくサービスが始まったとたんに、日本の電気通信事業会社は大混乱に陥るのではないでしょうか?なにしろ、3分20円!ですから。

カード犯罪(00年12月21日)

クレジットカードの、磁気テープの内容を盗み取って、買い物をする詐欺事件が多発。刑法を改正して、偽造カードを所持するだけで犯罪に。

新携帯電話を考える(00年10月19日放送)

デジカメ付携帯,ウォークマン付携帯が誕生。さらに,iモード使用調査で,使用時間が通話が35%,メールが42%と逆転。携帯がケータイと呼ばれ,電話から端末へと変身中。

インターネット大学が現実に(00年10月12日放送)

大企業の課税問題(00年10月5日放送)

99年度の法人所得。一位トヨタ自動車。2位東京三菱銀行。この一方で,法人税など収めていない企業のリストも。売上高の順でいうと,10兆円の売上を誇る住友商事をはじめ,日立製作所,日産自動車,東芝,NECと一流企業がズラリ。
石原都知事の銀行税も,法人事業税を納税していない大銀行をターゲットに。ちなみに,富士銀行,住友銀行,東海銀行,あさひ銀行,住友信託銀行などが,納税していない。
一定の売上を持つとか,一定の資本金を持つ企業は,仮に赤字でも一定の納税は必要ではないか?

キャッシュアウト(00年9月29日放送)

ネット専業の「ジャパンネット銀行」の免許が交付されました。店舗を持たずに営業。CDなどは筆頭株主のさくら銀行のものを使います。金利が高く,振込み等の手数料も安くなる見込み。
こういったネット銀行が,CDを借りなくてもすむ仕組みが。デビットカードを使って,買い物のついでにお金を引き出せるようになりそうです。2000円の買い物をして,1万円を口座から引きおろしてもらう。そのかわりに,2000円の品物と,8000円の現金を受け取るのです。これで,数万円のお金なら,CD不要に。
銀行も,IT革命の中で役割りが変わりつつあるようです。
(言い残しコーナー。2週間ぶりの登場。ちょっと懐かしかったです。)

電力値下げ(00年9月22日放送)

電力の小売自由化が,今年の3月に実施。通産省の電気が競争入札に。応札したのが,東京電力,東北電力,ダイアモンドパワーの3社。落札は,ダイヤモンドパワー。落札価格は,従来の4%安。
この恩恵を受けられるのは,特別高圧を使う,全体の3割の大需要家。一般家庭に恩恵はないか,というと,この10月から5%ほどの値下げ。これは,自由化のおこぼれ。
(言い残しコーナー。放送の導入部に,「官報」を取り上げました。リスナーの方から,掲示板にコメントが。官報がインターネットに載らないのはおかしい,と。たしかにそのとおりですね。その方が教えてくれた,試験的なホームページのURLは,http://kanpou.pb-mof.go.jp/ です。覗いて見て下さい。)

レジ袋課税を考える(00年9月7日放送)

東京都杉並区が,レジ袋への課税を検討。スーパーやコンビニの袋に課税し,税収を期待するとともに,袋の使用を抑えようというもの。
自治体の独自課税は,話題を呼んだ東京との銀行税をはじめ,核燃料税などが。四月から法改正されて,導入が簡単になった。風俗店への課税など,新税が目白押し。本当にこれでいいのか,ちょっと疑問。

オリンピックとインターネット(00年8月31日放送)

キセル(00年8月3日放送)

私鉄の共通乗車カードが出揃ってきた。関西は,スルッと関西,福岡がよかネットカード,関東がパスネット(放送ではパスカードと話してしまいました。ごめんなさい!)と。こういった共通カードは自動改札だからできる。その自動改札,キセル退治に威力。たとえば,定期券。改札で入った情報がないと,出られない。キセルのひとつの方法が,一番安い切符を買って,中抜けで,定期券で出る,というもの。その場合,その定期券は改札を通ってはいったものではないので,自動改札で出ることができなくなる。
こういったシステムで,キセルが3ぶんの1になったところも・・。
しかし,新幹線の自動改札,このキセルチェックが甘くなっている。問題ではありませんか?ちなみに,キセルが見つかって,いままで鉄道会社に請求された最高金額が1500万円。さらに,罰金刑に。キセルをやってはいけないのは当たり前だけど,最新鋭の自動改札でそのチェックが甘くなる,というのはどういうこと???

ドットコム(00年7月27日放送)

タケロウさんと一緒に,ドットコムを取得。松原は,satorum.com タケロウさんは,takero.com 。
ホームページは,いまや企業戦略の顔。そのURLは,簡単で覚えやすいものが良いに決まっている。日本だと,普通,co.jp とか,ne.jp などになってしまうが,.com もじつは取得できる。その方法は,このホームページのトップにリンクを張ってあります。
この他,ツボリという国の,.tv や,トンガの .to なんかがユニークなものとして,人気。

ちなみに,.com は英語の普通名詞や,人名,地名などはすべて押さえられているそうです。takero なんかが残っていたのはうらやましい。

(言い残しコーナー)遠藤泰子さんがなんと,今日の放送後,ドットコムを取得。yasukono.com だそうです。かわいい!

電子署名(00年7月13日放送)

アメリカで電子署名法案が成立,10月から施行。日本でも来年4月から施行。これで,いままで印鑑がなければ有効でなかった契約などが,インターネット上でできることに。
具体的には,送り手が文書を暗号化。受け手にその暗号化した文書と,それを解くカギをつけておくる。受けては,そのカギで文書が読めるようになれば,本人が出したものと判定できる。
その暗号化のカギは,一定の資格をもった第三者機関などが管理。そこが出したカギが,本人証明となる。
これによって,インターネット上での取り引きがさらに進むし,住民票の受け取りなどとお役所の業務も,インターネットで処理できることになります。
さらに,インターネットが便利になります。

報告2件(00年7月6日放送)

1.山形新幹線。昨年12月,山形新幹線が山形から新庄まで延伸。その際,3000人程度の利用がないと,赤字に。このため,地元自治体は駅に駐車場を作ったり,各種割引制度を導入したりの努力を。
開業当初は,3000人を確保。問題は,もの珍しさが薄れた半年後。
先週,山形新幹線の延伸部の「さくらんぼ東根」に行ってきました。山形から先もちゃんと乗客が。JRで調べたところ,半年を経過しても,3000人を確保。順調との事。
一安心です。

2.公務員研修。新人一種合格公務員の研修に行ってきました。7時間拘束。でも,おもしろい議論を聞けました。驚いたのは,採用3ヶ月の新人君たちが,自分の所属官庁への帰属意識が非常に高いこと。思わず,省益にとらわれずに,天下国家を考えてください,といってしまいました。

国立大学独立行政法人化(00年6月8日)

国立大学を,独立行政法人化(国立と私立の中間)の方針を文部省が決めた。3月9日の朝日新聞。2500人の独立行政法人化に反対する大学人の意見広告が。
独立行政法人になると,じっくり研究できない,と。では,私立大学はどうするのか?
「学びたい人が,希望にあふれる未来をめざして,ともに自由に学ぶ大学」であるためには,国立でなければならないそうです。全学生の7割以上を占める私立大学はどうでもいいのでしょうか?
全学生の3割以下の国立大学さえよければ,それでいいのでしょうか?この意見広告,たんなる公務員の既得権保持のためとみるべきでしょう。
国立大学の中にも,より大学運営に自主性が高まるとみて,この独立行政法人化に賛成する意見も多くある。
この,意見広告の2500人の方。なぜ,「独立行政法人化反対。私立大学にも助成金を増やす。国立も私立も含めて,日本の高等教育を充実させよう」。こういう展開ができないのでしょうか?

プリペイドカード(00年5月25日)

SFカード。ストアードフェアカードの略。鉄道やバスのプリペイドカードで,切符を買うだけでなく,そのまま改札を通れるもの。
関西では,96年から「スルッとKANSAI」という私鉄各社共通カードが発行されている。関東でも,今年の10月から,私鉄17社プラス営団,都営地下鉄など,計20社の共通カードがスタート。
問題は,関西も関東も,JRが参加していないこと。独自カード路線優先で,共通カードという利用者の利便を無視した形に。
JRも,自社の利益の前に,利用者の利益を優先すべきである。

チェックオフ(00年5月18日)

自民党が,労組の組合費の給料天引き(チェックオフ)を禁止する法案(労働基準法改正案)を準備中。松原はこの方向に賛成。そもそも,労組が自分の交渉相手,いわば敵である会社に組合費を集めてもらうのは,おかしい。労使協調の象徴,といわれても仕方ない。
また,組合費の滞納もありえないわけだから,滞納という一種の組合活動への批判の手段もないことになる。NHKだって,受信料の滞納を減らそうという経営努力を怠っていない。
フランスでは,チェックオフは禁止。労組は「闘う労組」になっている。
組合の組織率の長期低下を見ていると,どうも,労使協調型の労組の存在意義は,社会的になくなりつつあるのではないか,と思えてくる。

貯蓄率(00年5月11日)

不景気が続くのに,ゴールデンウィークの海外渡航者は過去最高。本当に,生活は苦しくなっているのか?勤労者世帯の貯蓄率などの調査を見ると,なんとバブル以降,貯蓄率は上昇を続けている。
さすがに,収入は頭打ち。減っているのは消費だけ。つまり,バブル以降,収入の伸び悩みの中で,多くの人は,消費を抑え,貯蓄を増やすという実に「堅実」な対応を取ってきたことになる。勤労者平均で,貯蓄は1351万円。負債は574万円。800万円近くの貯蓄超過,ということになる。
この中で,お年寄りの貯蓄を使わせようという政策が検討されている。現在,年60万円の贈与の免税点を,数百万円にアップとか。孫の教育費を,おじいちゃんが出す,といった使い方を想定しているらしい。
本来は,お年寄りの方が,自分の稼いだお金を自分で,安心して使うのがいちばんだと思うのですが・・・。

介護保険(00年4月27日)

介護保険が4月にスタートしてほぼ1ヶ月。予想外の出来事も。まず,介護保険。65歳以上の方が受けられる(65歳以下でも受けられるが,例外的)。申請を出すと,7つのランクのどれかに当てはめられる。まず,介護保険の対象外,これは「自立」といわれる。次が介護の一歩手前。「要支援」。そのあと,「要介護」が1から5ランクまで。
つまり,65歳以上の方は,すべてこの7つのランクに分けられるということです。そして,「要支援」から,「要介護5」まで,月6万円から36万円までの支給を受けることができる。
また,その支給内容は,ある程度介護を受ける側が選ぶことができる。食事などの手伝いだと,1時間弱で1500円。身体介護だと4000円。また,入浴サービスだと1回1万2000円。
事前予想と食い違ったのが,時間単価が安い家事援助の希望が多かったこと。なるべく長く,家にいて応援してほしいということか?一方,業者のほうは,悲鳴。時間単価が大幅に落ちますから。
この介護保険,5年後見直しということですが,2年程度で見直しが必要になるのでは??
(言い残しコーナー。この日,私のゼミの学生2人が,スタジオ見学にきました。その見学記をアップしてあります。)

iーモード(00年4月20日)

ドコモのiーモード,ついに度重なる障害発生で,新規受付を制限。ここ数ヶ月で,300万契約が600万に。これに,システムのほうが対応できなかったということだ。道が狭いままに,クルマばっかり売りつけたようなもの。大渋滞を引き起こしている。
気にかかるのは,システムが追いつかないのに,電話機ばかりどんどん売りつけたドコモの経営姿勢。さらに,iーモード,機種変更だけをストップして,新規契約は受け付けるらしい。こういう事態に,いままでの顧客を無視して,新規契約優先というのは納得いかない。
しかし,実際にiーモードを使ってみると,確かに便利。朝鮮日報まで見られるんですから。
ドコモは儲かっているんだから,早め早めに,システムを増設すべきだったということでしょう。

ネットに乗るもの,乗らないもの(00年4月13日)

世の中のモノやサービスは,ネットに乗るものと乗らないものの二つに分かれるのでは?音楽は,MP3などで乗るほうに入りますね。本や新聞,保険などの契約,証券なども乗るほうでしょう。光文社のホームページでは,500冊以上の本がダウンロードできるようになりました。ダウンロード時間は1-2分。1冊600円とか700円。
ネットに乗らないものも,前にお話したプレステ2.ネットで注文して宅配便で送られてくる。
お店や代理店のあり方が,根本から問われる時代になったのかもしれません。

(久々の言い残しコーナー。放送後,リスナーの方からメール。「大学は,ネットに乗るほうに入るのですか?」。トホホ。はいっちゃうんでしょうねえ。)

国会に出てきました(2000年4月6日)

参議院の行政監視委員会に「参考人」として呼ばれました。ちなみに,日当2万円。3時間の間,参議院の8会派から交替で質問。ヘトヘトです。
ちなみに,この「行政監視委員会」。本来,行政を監視すべき総務庁行政監察局や,会計検査院があまりに弱腰(ちなみに,会計検査院は70億円程度の無駄遣いしか指摘していない。これは,国家予算の10000分の1!。1万円使って1円の無駄を見つけたということ)に,行政のチェックを国会でやろうということで鳴り物入りでスタートしたもの。
着実に活動しているようだけど,まだ国民の目を引くような成果はない。もう少しがんばってほしいものだ。

民間のゴミ処理施設を見学(2000年3月30日)

ゴミ処理工場からは,焼却灰などの「ゴミ」がでる。いわばゴミのゴミというか,ゴミのエッセンス。これは,最終処分場で埋め立てられるが,民間の産業廃棄物については,なんと,あと1年で満杯。
この,ゴミのゴミを出さないですむ方法がひとつ。「溶融炉」。これは,焼却したゴミを溶融して,ほぼ無害化・再資源化するもの。
残念ながら,この溶融炉を備えたごみ焼却場は東京太田第二などごく僅か。しかし,民間企業(株式会社高和http://www.kowahq.co.jp)が品川区に溶融炉つきの処理場を建設。フィリピンの医療ゴミを含めた不法輸出ゴミも,ここが処理。
ゴミ処理のあり方を問い直すいい実例を示してくれた。

携帯電話で位置情報(2000年3月16日)

プレステⅡ(2000年3月2日)

パブリックコメント(2000年2月24日)

99年4月に,「パブリックコメント」制がスタート。これは,審議会などで決まった法案などを,1ヶ月ほど公開し,これに一般の人のコメントを求めるという制度。
各省庁は,おもにホームページで案を公開している。ここに意見を出すと,きちんと取りまとめられて公表される。もちろん,意見が通るとは限らない(というか,まず通らないが),効果ゼロとも限らない。せっかくの制度,ぜひみんなで利用しましょう。
主な省庁のパブリックコメントのホームページを紹介しました。
なお,私が苦闘している特殊法人の情報公開も,今年の夏過ぎにパブリックコメントにかけられると思う。そのときは,またご紹介します。

登校拒否(2000年2月17日)

ハッカー(2000年2月3日)

官庁のホームページがハッカーにあっている。情けない話。ホームページはショウルームみたいなもので,たまにガラスを破られても仕方ない,といっても,政府の公式ページですからねえ・・・。
インターネット利用者が1500万人を突破。ずいぶん増えましたし,インターネットもどんどん便利に。ただ,ハッカーのような問題も出れば,インターネットを使う人とそうでない人との格差=デジタルディバイドが問題に。
特に小・中の先生はインターネットをマスターして,きちんと教育すべき。大学の先生も同様。特に研究にはインターネットは欠かせない。
みんながインターネットの便利さを享受する時代にしなければいけないと思う。

婚外子(2000年1月27日)

携帯電話(2000年1月20日)

携帯電話の電波妨害機を発見。タバコ大で,22000円。半径数メートルの携帯やピッチを通じなくさせる機能を持つ。こんな製品が出るほど,携帯電話は普及してきた。
その携帯電話。NTTドコモの音質が悪い。これはドコモが,95年末以来,ハーフレートを用いているから。フルレートは,ひとつの無線チャンネル(周波数帯域)を3人で使う。ハーフレートは同じところに,6人をつぎ込む。このため,音質が著しく低下。
そのドコモ,株主総会でも音質対策が質問されたそう。
99年秋から,208シリーズを発売。これは,新フルレート方式。これで,音質はだいぶ回復。ただ,混雑時には,ハーフレートに。
しかし,208シリーズが普及すると,結局回線がまた混雑して,ハーフレートばかりになる可能性も。携帯電話の音質も,次世代機を待つしかないかも。

情報公開(2000年1月13日)

国の行政機関の情報公開は法律が決まった。いま,それを特殊法人などに適用するための作業の最中。私はその委員会(特殊法人情報公開検討委員会)の参与に。
行政以外の国の機関は,特殊法人をはじめ,認可法人(日銀や下水道事業団)などたくさんあるが,委員会の議論では,対象を絞り込む方向。私は,嫌われるのを覚悟で,全ての国の機関を情報公開の対象に,とがんばっている。
ひとつ,救いは,委員会の議論を放送などで公開しても一向に構わない(はず)。情報公開はやはり大事だ。

電力小売自由化(2000年1月6日)

今年の3月から電力の小売が自由化。発電会社が,自由に電気を売っていいようになった。たとえば,新日本製鉄が発電して,東洋大学が買う,というように。
ただし,その間の電線は,東京電力のをつかわせてもらうしかない。その使用料が決まった。私はそれを決める審議会の専門委員。昨年の夏に,だいぶ苦労して作り上げた。使用料が高くなると,だれも使わなくなる。1キロワット時あたり,2円台,というのは,まあまあの水準。
これで,日本の電気料金全体が安くなることが期待される。

大学が危ない(99年12月30日)

年末に高校に出張講演に。これも優秀な高校生を確保するための営業。どんどん若い人の数が減ってきていて,大学は構造不況業種に。

日本の企業はどうなってる??(99年12月23日)

パソコンを購入したら,初期不良で,スイッチすら入らない。交換してもらったら,またもや故障。初期ロットは買うな,という常識は知っていたけど・・・。新しいものに飛びついた私が悪い??
しかし,初期製品であろうが,きちんと使えるものを出すのが当たり前。企業の倫理が問われる。こう見ると,JCOのバケツ事件や,JRのトンネル事故など,日本の企業のどこかが,狂い始めている??

信書(99年12月16日)

小泉純一郎さんらの国会議員17名が,郵政改革案を発表。PHP刊行で「郵政民営化論」として出版。この宣伝ビラを,ヤマト運輸で発送予定。郵政省は「信書」として宅配便での発送を禁止しているようだ。となると,小泉さんもヤマト運輸も,郵便法違反で,懲役3年以下か100万円以下の罰金に。郵政省,小泉さんらを告発しますか?

国会移転(99年12月9日)

国会の移転地がそろそろ決まる。その一方で,議員会館の建て替えが決まりそう。引越し前に家の建て替え???
どうも,議員さんたちは移転を本気では考えていないようです。国会等移転法も,移転地が決まったあとに,東京との比較をした上で,最終決定と。やっぱり東京がいいや,ということになったら,移転自体が白紙に。
どうも,この線を狙っているような気がしてなりません。

山形新幹線(99年12月2日)

山形新幹線が,新庄まで延伸。約60キロ。この延伸が注目されるのは,乗客確保への努力がなされていること。沿線に駅に,合計3000台近い駐車場を地元が建設。これで初めて,延伸が決まった。
加えて,開業から半年ほどは,各種の運賃補助が。最大の補助を使うと,新庄・東京往復がなんと20円に。ちょっとこれはやりすぎかも。
ただ,本四架橋などの公共事業が,予想通行量の半分ほどしか達成できず赤字に悩んでいるのを見ると,この山形新幹線。期待できるかも知れません。12月4日の開業後,乗客数を見守っていきたいと思います。

日本が崩れている??(99年11月25日)

御用学者(99年11月11日)

いま,通産省と総務庁の審議会の専門委員や参与に。どこまで,日本の政策決定プロセスが透明化したのか,国民の声が反映されるのか,体験してきます。
御用学者にならないように,最大限の注意を払いながら・・・。

介護保険はおかしい(99年11月4日)

介護保険は,40歳から64歳まで,と65歳以上の方が保険料を支払う。
64歳以下の方は,若年性痴呆などが原因の場合だけ,給付すなわち介護を受けることができる。
一方,65歳以上の方は,原因の如何を問わず,介護を受けることができる。
64歳以下の場合は,4000万人中10万人。65歳以上の場合,2200万人中,270万人。この給付を受ける人の率の差をどう考えるか?
私は,この件については,自由党の考えに賛成。ムリして「保険」にするより,税金のほうがよほどマシ。

2000年後の問題(99年10月28日)

原発のゴミは,深刻な問題。高レベル廃棄物は,50年冷やした後,1000メートルの地層中に埋めて,2000年経つとようやく安全に。
日本の場合,この高レベル廃棄物の処理場すら,決まっていない。
ゴミ処理の問題を考えずに,原発だけを作ってきたツケが・・・。
東海村の事故をきっかけに,原発に関わる問題をすべて洗い出すべきでは?

(99年10月21日)

どうなってるの,最近の政策(99年10月14日)

最近の政府の政策は,ちょっと信じられないものが多い。
1番目。地域振興券。使われなかったのが2割だとか。また,使い道も日用品が大半。これでは,景気対策の効果はほとんどない。予想通り,労多くして・・,でした。
2番目。2000円札。これって,面倒くさいだけでは?自販機もレジも直さなければならない。9000円払うのに,1000円札,2000円札,5000円札を使うと,8通りも。5000円1枚,2000円1枚,1000円2枚。このように各種ばらばらに出されたら,間違えない???記念切手じゃないんだから。
3番目。長銀。この救済に4兆円。こんなにお金を使う価値が,本当にあったのか?地域振興券に回せば,なんとひとち12万円ですよ。整備新幹線も全部できちゃう。腑に落ちないですね。

原子力燃料事故(99年10月7日)

今回の事故を考えるときに,軽水炉と高速増殖炉の区別が大事。今回の事故は,高速増殖炉という,実験段階の原発システムの中で起きたもの。この意味を考えるべきだ。(詳しくは,後日)

地震とパソコン(99年9月30日放送)

台湾の地震から10日。台湾は,シリコンアイランドと呼ばれるほどの電子機器の世界の工場となっている。地震の影響で,メモリの価格が急騰。
さらに,パソコンの組み立てシェアも世界1.今年の冬のボーナス商戦は,パソコンが品薄になるのでは???

背骨vs環状(99年9月23日放送)

背骨とは,整備新幹線の国土縦貫部分。つまり,盛岡以北や九州新幹線。環状とは,北陸新幹線。(長野から金沢・大阪と東海道新幹線につながるので,新幹線の「環」ができることになる)。この両者が完成年度などをめぐって大バトル。
結果は,環状の勝利。北陸新幹線はほぼ満額を勝ち取ったのに対して,盛岡以降は,完成が7年後から10年後へ。
ここで取り上げたのが,「東奥日報」の社説。「森喜郎自民党幹事長らが巻き返しに出て,新青森までの開業が後退を余儀なくされた」と。地元は,マスコミを上げての誘致合戦なんですね。(一言・岩見隆夫さんが,この放送の内容を,サンデー毎日のコラムで扱ってくれました。)

民主党に一言!!(99年9月16日放送)

民主党の党首選が近づいてきた。しかし,どうしても一言。9月2日の読売新聞に,連合の鷲尾会長が,民主党の党首選での,菅・鳩一本化断念、というニュースが。なんで,連合が民主党の党首選に偉そうに介入するの??
調べてみると,民主党140人の議員のうち,連合傘下の労働組合の「組織内候補」が70人。なんと,民主党の半数の議員が,労働組合の御用議員。これでは,連合が偉そうに介入するのもわかる,というもの。
実際の政策でも,国家公務員倫理法の審議で,対象を係長クラス以上にしようとする自民・自由にたいして,民主党は課長補佐以上を主張。自らの支持基盤の国家公務員の労働組合の言いなりに!!。サンケイ新聞がずばり「民主党などの支持母体である職員組合の突き上げ」によるものと看破。
民主党は,連合の出先機関ではないはず。政党交付金70億円を税金から受け取っている公党。3人の党首候補に,民主党のこういった体質をどうやって改革するかの方針をぜひ聞きたい。それがないと,いくら「行革」などといっても,絵に描いたもちだ。

失業率(99年9月9日放送)

失業者とは,毎月最後の一週間に,仕事がまったくない人を指す。さらに,ただ仕事がないだけではなく,実際その期間に仕事を探した人のこと。となると,失業中でも,その期間に仕事をしなかった人は,失業者ではなく,学生や主婦,引退した高齢者の方とともに「非労働力人口」になる。
問題は,失業者が増えているだけでなく,この非労働人口が増えていること。この1年間で80万人も増えている。失業して,職探しもあきらめた人が少なからずいる。
こうなると,実際の失業率はもっと高いはず。7%から8%にはなるのでは?
もうひとつの問題は,若い世代の失業率。15歳から24歳の失業率はなんと8.8%に。もちろん,ここには,非労働力人口は含まれていない。
実際の数字以上に,日本の失業問題は深刻だ。

東京電力vsNTT(99年9月2日放送)=速報

小中学校へのインターネット接続の値引き競争。NTTが6割引を打ち出したが,東京電力(ソフトバンクなど)はなんとタダ。
公益事業の雄の両者,電力が通信(インターネット)に,一方NTTも電力への参入を虎視眈々と狙っている。両者のバトルが,公共料金の引き下げにつながれば・・・。

銀行の合併は,ほかにもある!!(99年8月26日放送)

興銀・富士・第一勧銀の合併には驚かされた。ただ,この10月に3つの新銀行がスタート。日本政策投資銀行,国際協力銀行,国民生活金融公庫。いずれも,開銀や輸銀などを母体としてできた,政府系の新銀行。まず,驚きが,新銀行のトップ。見事に大蔵事務次官経験者が並ぶ。おいおい,大蔵省は金融部門をすてたんじゃなかった??

さらに問題は,国際協力銀行。この母体の輸銀をベースに,すでに12兆円もの金融支援をアジア諸国に。また,この銀行は,アジア諸国の国債に日本政府の保証をつける。つまり,アジア諸国の国債のリスクを,日本が負うということ。

最後は,また,税金???

(言い残しコーナー
放送でもいいましたが,3銀行の総裁は,小粥正巳氏,保田博氏,尾崎護氏の3氏。驚くべきが,彼らの経歴。全員が大蔵省事務次官経験者。彼ら3人が,8月25日付けの新聞に写真付で並んだわけです。国民感情を考えれば,せめて,3つの銀行で発表の時期をずらすとかの配慮があってもよかったのでは?これでは,国民に対して「天下り継続宣言」をしているようなもの・・・。)

大学崩壊を考える(99年8月19日放送)

「大学崩壊」(早稲田出版)という本がヒットしているそう。国立大学の現職助教授の執筆。(ペンネームというのが,なんとも情けないけど・・)
学生の学力低下や,講義態度の悪化だけでなく,年功序列に安住する教授も,大学崩壊の原因,と。
松原も,同意見です。
松原の改革案は,1.教員に競争原理の導入。(研究や教育の業績で,地位,待遇に変化を) 2.学部,学科の独立採算制へ(分社化??)。改革をすすめて受験生が増えた学部は,ボーナスアップ。定員割れの学部は,ボーナスカット・・・)
大学にも,競争原理の導入を。

お医者さんに異議アリ!(99年8月12日放送)

三重大,慶応大と医学部学生の不祥事が連発。週刊誌のアエラが,慶応大学医学部の講義が,出席率が悪く,学生の受講態度も悪い,と報道。私もまったく同じ経験が。
ある,医大で非常勤講師を引き受けた。学長直々の依頼で,医学を志す学生に,経済や社会をきちんと教えてほしい,と。
しかし,学生の態度は最悪。他のどんな大学の,どんな学部の学生より不真面目だった。あまりのひどさに,すぐ辞めてしまった。
お医者さんには,こういう学生時代を送った人もなっている,ということを忘れてはいけないと思う。
最近の日本医師会もひどい。なんか,自分たちの利権を守るだけ,という感じがする。カルテの開示もうやむやにしそうだし・・・。

中にはいい医者もいるし,中には悪い医者もいる。きちんと自分で選ばないと,ひどい目にあう。

(これで,お医者さんの友達をなくしたな,と思ったら,すぐにお医者さんからメールが。「放送の通りだ」と。ちょっと心強く思いました)

ホームページは怖い???(8月5日放送)

「海の家」というホームページを発見。なんと、ここにエッチなキーワードでこのページにたどり着いた国家公務員(国家機関)の一覧が・・・。
私のホームページのトップページに、ここへのリンクを掲載しました。(詳報はのちほど)

(詳報・8月6日)インターネットは、基本的にコンピュータ同士が接続される。ホームページのアクセスも同様で、ホームページのサーバーと、接続した側(クライアント)のコンピュータが直接つながっている。ホームページ側で、どこのコンピュータから接続されたのかは、当然のことながらわかってしまう。
さらに、検索エンジンを通してそのページにたどり着いた場合、どんな言葉で検索したのかも、同時にわかってしまう場合が多い。放送で紹介した「海の家」というホームページでは、1.どこのコンピュータから、2.どんなことばで検索されて、この「海の家」にたどり着いたか、を公表したのです。ちなみに、公表したコンピュータは、go.jp、つまり政府機関のものに限ったのです。
この内容が、衝撃を与えました。いわゆる、政府機関のコンピュータから、ありとあらゆるエッチな言葉で、このホームページに到着していたわけです。ちなみに、この「海の家」というホームページ。健全なものです。ただ、中身のエッセイのなかに、ソープランド、とか、ラブホテル、とか、コスプレ、という言葉が含まれているのです。それで、検索した人の意図には合わなくても、このページに到着してしまった、ということです。(このホームページ、日米の文化比較などが盛り込まれていて、なかなかの内容です)。
ただ、今回の放送でいいたかったのは、国家公務員批判が主ではなくて、インターネットの危険性をみなさんに伝えたかったという点です。
だって、 go.jp のかわりに、 ac.jp でリストを取れば、わが東洋大学をはじめ、多くの大学などから、いかにエッチな言葉でアクセスされているかが、すぐわかってしまいます。きっと、 co.jp で企業のリストを作っても、やはり似通ったことになるでしょう。
(それにしても、私たちの税金で買ったコンピュータを、私たちの税金で支払われている給料の中でこんな使い方をしている、やっぱり許せませんけどね)

外形標準課税を考える(7月29日放送)

都道府県が、赤字に悩んでいる。歳入の4割を占める法人事業税が、大幅に落ち込んでいるのが、最大の原因。この法人事業税、企業の収益に対してかけられる。
しかし、いま日本の全企業の6割が赤字。もちろん、赤字企業は法人事業税(法人税も)ゼロ。
こういった赤字企業にも、一定の負担をさせるべき、との考えがある。これが、「外形標準課税」。この基準は、給料の総額とか、資本金、事業所の面積などが考えられている。
収入ゼロの人でも、ものを買えば消費税を負担している。この「外形標準課税」は、企業の消費税のようなもの。私は導入に賛成です。

財政再建準用団体を検証する(7月15日放送分,第一報)

今回は,14日に,日本で現在ただひとつの,破産自治体=財政再建準用団体となった赤池町を取材。水永町長,安武財政課長から話を伺って,福岡RKB毎日放送と,赤坂のTBSをつないでの放送でした。(詳しくは,続報で)

(続報)赤池町は、福岡県の旧炭鉱町。博多から1時間半ほど。町の第三セクターの赤字を引き受けることで、30億円を超える借金が。この借金を自主再建で返済することが困難と判断して、「財政再建団体」に。
91年度に、12年間、2002年までに借金完済計画を。公共事業を抑える、町の職員の給与を抑える、公共料金を上げるなどの財政再建を続けて、なんと、12年の予定が10年で借金完済。つまり、2000年度で借金がゼロに。
さらに、注目すべきは、こういった財政緊縮路線をとる町長が、財政拡張派の対立候補を破って、再選されたこと。町民の意識が、町が破産する,という状況のなかで大きく変わった。
東京や、大阪も、中途半端な自主再建よりは、赤池のケースを学んで、「財政再建団体」になったほうがいいのでは?
(この取材について、赤池町、RKB毎日放送の協力を得ました。さらに、この企画については、戸野本優子氏(The NEXT 10)の協力をいただきました。この場を借りて、みなさんに御礼申し上げます。)

これ以前の放送紹介は,「過去の全国8時です」のコーナーへ

コンピュータとバリアフリー(99年7月8日放送分=予定)

番組で取り上げた本は、
「癒されて生きる」 柳澤桂子 岩波書店

「電脳暮し」 水上勉 哲学書房

です。放送内容は、ちょっと待ってください。

公務員の研修(99年7月1日)

国家公務員1種試験合格者対象の講演をしてきました。なんと、9週間にわたる研修の一環。この研修、今年でまだ3回目。厚生官僚などの不祥事続発で、公務員に倫理観を植え付けようと、この研修が始まった。
だから、公務員制度に批判的な松原も、講師に呼んだんでしょう。ちなみに、私が「行政改革」。「政治と行政」の担当は、橋本前首相。
名前が並んで出て、ちょっとうれしかったミーハーの松原でした。

年金を考える(99年6月24日)

年金は、世代間のギャップが大きい。現在(99年4月段階)で58歳以上の方は、60歳から、基礎年金も報酬比例部分ももらえる。ちなみに、基礎部分が7万円弱。比例部分が10万円ほど。合計17万円。
ところが、この基礎部分の7万円は、段階的に支給年齢が引き上げられる。56歳の方は、61歳から、というように。そして、49歳以下の方は、65歳にならないともらえない。つまり、49歳以下の方は、60歳から65歳までは、報酬比例部分の10万円だけ、ということになる。
しかし、今国会で、その報酬比例部分も、支給年齢が引き上げる案が出されている。これによると、44,5歳の方は、61歳から報酬比例部分がもらえる。つまり、60歳の時はゼロ、61から65歳までは10万円。65歳になってはじめて17万円。
そして、37歳以下になると、この10万円も、65歳から。要するに、65歳までは年金ゼロ、となる。
その一方で、年金の負担は、ほぼ倍増が予想されている。いま、3万円強が、6万円に。それでいながら、支給年齢が先延ばし・・・。やってられない、という悲鳴が聞こえる。
(言い残しコーナー)夫婦二人だと、年金額は24万円になる。58歳以上のかたは、60歳からこの額がもらえる。ところが、37歳以下の方は、65歳にならないともらえない。となると、その差は、24万円掛ける12ヶ月掛ける5年。1440万円!!。

生保を考える(99年6月17日)

97年の日産生命に続いて、東邦生命が倒れた。その主因は、4%運用を約束しているのに、現実には2%でしか回らないという「逆ザヤ」。現在の低金利が続く限り、生保経営は厳しい。その中で、予定金利を下げたいとの要望が。これは、たとえば5000万円もらえるはずの保険金が、減額されてしまうことを意味する。契約違反以外のなにものでもない。しかしその一方で、「つぶれるよりはマシでは?」の声も。
ちなみに、経営破綻時には金利引下げが認められている。日産生命では、1割程度の保険金減額があったもよう。(19日に書き直しています)

テレビゲームの著作権を考える(99年6月10日)

現在、中古販売が制限されているのは、映画ビデオだけ。著作権法26条で、頒布権が映画会社=著作権者にある、とされている。テレビゲームも、映画扱いにして、中古販売を制限したいというのが、ゲーム会社の意向。
テレビゲームは、巨大市場に育っていて、今年2月発売のファイナルファンタジー8は、30億円の制作費を投入。1ヶ月で300万本を売り上げている。
そのマーケットを、中古に荒らされたくない、ということだ。特にCD版などのソフトは、何回使っても新品と全く同じ。だからこそ、中古販売を制限したいということだ。
一方、消費者は、高いソフト代は、古いソフトを売ることで捻出している。地裁の判決は、ゲームソフトは自由に中古販売していい、というものだった。しかし、今後の流れでどうなるかまだわからない。デジタル時代の著作権のあり方、もう少し注目していたい。

独立行政法人にもの申す(99年6月3日)

いま国会で、独立行政法人の審議中。政府機関をスリムにするために、90の国家機関(国立西洋美術館や、大蔵省印刷局など)を、国から「独立」させ、「法人」にするというもの。ここで問題は、これらの機関の75000人の中で、74000人は国家公務員の身分のまま、ということ。それなのに、国家公務員25%削減の中に、この人数も含めてしまう。国家公務員総数は減らないのに、減らしたことにする。この論理をどう理解すれば・・。
情けないのが、国会審議。野党第一党の民主党は、支持母体の組合怖さで、まともな質問もできそうにない。
民間が、不景気の中で大変な苦労をしているときに、国がこれでは・・・。
MPEG4(99年5月20日)

シャープのインターネットビューカムを買ってみました。デジカム並の大きさで、なんと動画が1時間も取れる。記録は、32メガのスマートメディア。これは重さ2グラム、記念切手大の大きさ。この秘密は、映像の圧縮技術にある。MPEG4という技術で、なんとWAVファイル(ウィンドウズの標準映像ファイル)に比べて、なんと40分の1に。
音声のMP3などとあわせて考えると、音声も映像もデジタルでインターネット上をどんどん流れるようになる。著作権が心配ですね。

インターネットはあぶない?(99年5月6日)

私のところに来るメールは、アドレスをみて判断。co.jp,go.jp,ac.jp などは要注意。相手の方は会社や大学などの自分の所属する組織から送信しているのです。これらのアドレスは、組織のコンピュータ管理者がいつでもメールの中身などを見ることができてしまいます。プライバシーはないのです。
実際、会社のメールアドレスを私用に使ったとして解雇された人もでているようです。
安心なのは(一応)、ne.jp のアドレス。これはプロバイダーなどですから、プライバシーは守られている(はず)です。
同じ意味で、ホームページも要注意。世界中の人が見ることができるわけですから、安易に自分の住所や電話、家族名などのプライバシー公開はすべきではありません。
東洋大学ではCCS(campas community service)なるものを開始します。これは大学のホームページを、全面公開するもの、学部の学生だけに公開するもの、ゼミの学生だけに公開するものなどに分けていこうというものです。6月スタートですので、これについては、追ってレポートしないといけませんね。

減税を考える(99年4月1日)

東京都知事選を経済から見ると・・(99年2月18日放送)

東京都知事選、鳩山さん、明石さんらオールスターが揃った。そこまで都知事というのは、魅力があるのか?
他の県と比べると、東京のスゴサがよくわかる。例えば、神奈川県。横浜市と川崎市が政令指定都市で県から自立=独立している。県は税収などでおいしいところを取られてしまっている。同じように、大阪、千葉、宮城、広島、福岡など大きな県はすべて政令指定都市を抱えている。しかし、東京だけは、都知事が23区もその他の市などをすべて統括。これは、すごい。予算規模も6.3兆円と他の県を圧倒。やはり、都知事はおいしい。

大学入試を考える(99年2月11日放送)

東洋大学では、全国9カ所で地方入試。東京に受けに来い、から、こちらから伺いますので受験してください、という時代に。ところで、受験料。3万5千円でほとんどの大学が横並び。これって、おかしくない?
このなかで、いくつかの大学が、いくつかの学部などをまとめて受けると、値引き、といったサービスを開始。私は、授業料が大学毎に違うように、受験料も差があって当たり前だと思う。また、いくらなんでも、3万5千円というのは、高すぎると思う。予備校の模試が、数千円なのだから・・・。

大蔵省分割はどうなった?(99年1月31日放送)

大蔵省の財政と金融の分離が、再度話題に。98年6月の中央省庁等改革基本法では、大蔵省に金融の危機管理の企画立案などの機能が残ることに。しかし、10月の金融再生法での与野党合意では、大蔵省の金融は完全分離に。
ところが、99年1月の省庁設置法などの大綱では、またまた昨年6月に逆戻り。そこで民主党などが、10月の合意を活かせと国会で大反発。
松原は、ものごとのスジとして、10月の合意が前提であると考えている。また、大蔵省の巨大な権力を分割することが、行革の一歩だとも考えているので、やはり大蔵省には金融に関する権限は一切残すべきではないだろう。

プロスポーツを考える(98年12月3日放送)

プロ野球の経営は、じつは巨人頼み。阪神やヤクルトは、今年巨人戦とそれ以外とでは、観客動員に倍近い差が。テレビの放映権料も巨人戦ならでは、のもの。いまのドラフトの議論は、各球団平等にということだが、じつはプロ野球は、巨人が強くなければ経営がうまく行かないのでは?この矛盾を隠したままのドラフト論議、ちょっとおかしいような気もする。

野球とは逆に、全国区の人気球団はいらない、地域密着型で行こうとしたのがJリーグ。その結果は、惨憺たるもの。昨年は、清水エスパルスが経営危機に。今年は、横浜フリューゲルスが事実上、消滅。ベルディからは読売が撤退。ベルマーレも同様。

この不況期に会社名も出さずに、年間5億、10億出せというのは無理というもの。

Jリーグ型の理想追求型で行くのか、いまのプロ野球のように、巨人頼みで行くのか??

(放送中、阪神・大洋戦なんていってしまった。いまは横浜ベイスターズですよね。なんか、野球にはあまり興味がなくて・・。ごめんなさい。サッカーなら何でも来い、なんですが。ちょっと恥ずかしかった。)

予算審議を考える(98年11月26日放送)

来年度予算が、話題に。12月末には大蔵原案、政府原案が決定。年明けから本格審議。しかし、予算のもとになる収入。この間、常に予算を下回る収入(税収)しか、えられなかった。これでは何のための予算審議だったのか、といわれても仕方ないのでは?たとえば今年、58兆円の税収予想が、50兆円を切るほどに・・。8兆円も予想がずれてしまった。非道い話だ。

2000年問題(98年11月19日放送)

長銀(98年11月12日放送)

地方分権(98年11月5日放送)

宮沢蔵相を採点(98年9月3日放送)

お歳が心配だったけど,予想外に健闘しているのが宮沢蔵相。でも,バブル期に蔵相を務めて,バブル退治を怠った責任者。本人も反省しているが,バブルを引き起こした張本人に,バブル不況脱却を任せられる???

電話会社,合従連衡の戦国時代に(98年8月27日)(98年8月27日)

電話料金の値下げ競争がさかん。首都圏では東京電話,が市内3分9円のサービス。7月からはKDDが国内に参入。6秒1円。日本では,東京大阪間が,昼間3分400円だったのが,10年ほどで3分90円(NTT)に。さらにKDDだと69円,TTNET(東京電話)だと63円。まあ,ずいぶん安くなりました。その電話会社が合従連衡に。KDDはテレウェイ(日本高速通信)と,NTTはIDC(国際通信),日本テレコムはITJ(国際電話)と。
でも,問題は各社の競争。たとえば,KDDの大株主はNTT。ちゃんと競争できるのか心配。

銀行員の給与・・(98年8月20日放送)

長銀などの長信銀の給与平均が,1000万円突破と発表。ここに公的資金を投入しようというわけだから,公務員の平均800万円弱にまず給与を押さえるのが,常識ではないか?
さらに,公的資金投入には,銀行経営の情報公開を徹底すべき。たとえば,経営破綻した企業の債権を,それ以前にはどこに分類していたかを明らかにすべき。例えば,それを第一分類(正常債権)にしていたら,その自主的な分類自体がすべて信用を失うことになる。

大規模公共事業が目白押し(98年10月29日放送)

旧国鉄の借金、28兆円をたばこや郵貯の資金を投入することなどでなんとか処理しようと言う方針が、国会で認められた。12月にも、たばこは1本1円、一箱20円ほど値上げされる。
この法案が通った直後、はやくも整備新幹線への予算の追加要望が。いうまでもなく、整備新幹線は経営上の困難が予想される。この建設促進は、将来の鉄道の赤字が再度溜まっていくことを、事実上意味している。
過去28兆円の処理のめどがついたとたんに、これでは、まるで反省が活きていない、と言わざるを得ない。

このほかに、すでに23兆円以上の借金を抱えている高速道路が1000キロ近い道路建設を決めているし、日本の海峡に6本も橋を架けるという計画も、すでに決まっている。(東京湾口、四国=九州、など)

金融に60兆つぎ込み、これだけの大規模公共事業をやって・・・、結局つけは大増税?

理容師・美容師免許を考える(98年10月22日放送)

私たちの身近な、理容院、美容院。そこで働く人は、免許が必要。これが大きく変わった。
従来は、中卒後、1年学校で学び、インターンを経て免許が。それが高卒後、2年学校で。

この学校が厚生省指定、となると、少子化の影響で経営難の学校が厚生省に泣きついた?といううがった見方も。いま、大学は入学者の減少に直面しつつあるが、在学年限を倍、8年にすれば、かりに入学者が半減しても、学生総数は変わらず、経営は安泰、ですから。

旧国鉄の借金,どうする?(98年9月10日放送)

国鉄が民営化されたのが,1987年。もう10年以上前になる。そのとき,37兆円の借金を,新生JRが14兆円。国鉄精算事業団が23兆円を引き継いだ。
問題は事業団の23兆円。土地や株を売っても,結局借金が28兆円に増えてしまった。利子のせいだ。
これを,税金や郵貯,たばこ,JR負担で返そうという案がいま国会で審議中。
旧国鉄の借金は,赤字がわかっていても作った過疎地の「政治路線」や,国鉄運賃値上げに漫然と反対して赤字を増やした野党の責任。こうなると,国全体の責任。やはり,税金で返すのが筋では??

テーマパーク(98年8月13日放送)

日本にテーマパークは70以上。ディズニーランドの成功が引き金になったようだ。ただ,経営となると,厳しいところが多い。問題なのは,第三セクターのテーマパーク。その赤字は,そのまま住民の負担となってくる。広島県呉市が出資したテーマパークが,この8月末で休園(事実上の廃園では??)。相当の負債が残っている。
この中で,新しいテーマパークの建設が目白押し。関東では,トーキョウディズニーシー。大阪ではユニバーサルスタジオ。ここは大阪市が筆頭株主。
お役人が作ると,テーマパークはつまらなくなる,なんていわれないように・・。

(言い残しコーナー)この時期は,いっそ「祭日」にしたほうがいいかもしれませんね。TBS赤坂の周辺も,閑散としていました。今日のネタは,お休み狙いのものにしました。こんな時期に,小難しい経済の話しをしてもしかたありませんからね。それなりに配慮してネタを選んでいるわけです(笑い)。

GEキャピタルって??(98年8月6日)

東邦生命,レイクと矢継ぎ早に合併・吸収を進めるGEキャピタルに注目。じつはこの会社,すでに94年からミネビア信販の信販部門などを手に入れ,積極的な日本進出をはかってきた。

この会社,GEグループの金融サービス会社。いわゆるノンバンク。(ノンバンクとは,お金を集めずに銀行などから借り入れて,貸し出す会社。クレジット,信販,リースなど)

1200兆円の日本の個人金融資産が目当て?

でも,銀行だけは経理が不透明で手が出せない??外資も見放す日本の銀行。ここにブリッジバンクなどとして税金をつぎ込んでいいのか?

パソコンは難しい??(98年7月30日)

タケロウさんのパソコンが,パンク。メールの送信が突然できなくなったそう。
まあ,やさしい,簡単を銘打っているパソコンですが,まだまだ難しい。ウィンドウズ98が予想以上の売れ行きだそうだけど,皆さん,うまく導入できたのかなあ?
ここで,パソコン業界にひとつお灸。私が買ったルータのマニュアル,なんと100ページ弱のマニュアルで,訂正書が7-8枚。訂正個所が60箇所。なんとかしてくださいよ。製品を世に出すことの責任,というのを忘れていませんか?訂正の中には,「できまん」を「できません」に直してください,というのまで・・・。ちょっと許せませんね。

自民党総裁選を採点する(98年7月23日)

自民党の総裁選が佳境に。野党は冷ややかな目で見ているが,民主党をはじめ,多くの野党は党首公選をしていないばかりか,規約破りに近い形でしか党首を選んでいない。驚くべきこと。その点から,まず選挙をしている自民党は,ほめてもいい。

問題は,3人の候補者の政策。6兆円減税の小渕。行革の小泉。金融改革の梶山。やはり,先週もお話ししたように,いまの政策課題は,金融改革。松原は経済政策で見る限り,梶山が一番だと思います。

でも,この総裁選のなかで,自民の支持率は落ちる一方。どうも,有権者はガラガラポンの政界・大再編を望んでいるのでは??となると,総選挙を早々にやらざるを得ないのでは??

減税(7月16日放送)

橋本さんは,恒久減税をするか否かで大揺れ。結局これで支持を失ったとの見方も。
しかし,減税で景気が回復するか,というと,私は大いに疑問。現在の不況は,消費不況よりは,金融不況。金融のシステムを回復させたいと,絶対に経済は上向かない。
減税より何より,まず金融対策。もちろん,銀行の経営責任は忘れてはならない。(殺人事件を起こした銀行。なんで,経営陣は責任をとらないのだろう??)

デノミ(7月9日放送)

またまた,デノミが話題に。これまでも,71年のニクソンショック時から,福田,中曽根,竹下内閣とデノミが話題になってきた。その第一の目的は「国威発揚」。1ドルが3桁では・・・,と。実際,外国の為替表示だと,1円が0.007円となっている。これでは「国威」どころか,計算が難しい。

デノミは,5兆円の経済効果。その一方でコストは1-2兆円。しかし,おいしいのは製紙,印刷,コンピュータソフト関連ぐらい。他の業界は,値札の取り替えなど,コスト負担ばかり。こんな不況期になぜ?という声がでるのも,わかる。

自民党のデノミ委員会は,9月にも大枠を決めて,2000年の実施を目指している。今の100円を新1円にするそう。

ぱっとしない時代だから,デノミも悪くないかも??

省庁再編(7月2日放送)

省庁再編法案は,すでに国会を通過。1府22省庁が,1府12省庁へほぼ,半減。でも,ほんとうの中身はこれからできあがる。その中で,現在128ある局が90程度に削減されることになっている。ババを引くのはどの官庁か?

たとえば,国土交通省。運輸,建設,国土,北海道開発の4省庁合併の巨大官庁。ここには現在17の局があるが,これが10まで減らされる。官僚の腕ダメシがこれから始まる。

これが決まるのが来年の通常国会。もう1年もないのです。

長銀(6月26日放送)

金融機関は,短期の(翌日とか数日後)資金を,コール市場で取り引きしている。ここでの資金が取れなくなると,資金繰りが厳しくなり,経営困難となる。去年11月の,三洋証券,北拓,山一證券はいずれも,短期の資金繰りの困難が,経営破綻のきっかけとなった。現在100円われをしているような金融機関は,要注意。

情報公開(98年6月18日放送)

6月18日放送向け 政府税調第8回総会議事要旨のホームページです。

http://www.sorifu.go.jp/council/naisei/zeicho-h9-8/index.html

NTT,なんとかしてくださいよ(5月28日放送分)

NTTが,INSに続いて,一般加入電話も施設使用料をただに。現在,新規に電話に加入しようとすると,72000円取られる。携帯やPHSが事実上ただなのだから(数千円の契約手数料のみ),いかにもこれは高い。実際,加入電話の数が,100万件の単位で減少。

NTTは,新規加入者に限り,現行どおり72000円払い,現行どおりの基本料のコースと,72000円払わないで,基本料が高くなる(INSでは,640円)コースを選択できるようにするようだ。

問題は,既存のユーザー。月々640円高くてもいいから,72000円返して欲しい。こういうニーズにはまったく応じてくれないという。あまりに既存ユーザーをバカにしていませんか?

現在,72000円の「加入権」は,中古?マーケットで4-5万円で売買。しかし,新しいコースが導入されるとこれも暴落?

仙台から(98年4月30日放送分)

久しぶりに仙台からの放送。前日に仙台入り。よる遅くまでだいぶ飲みました(笑い)。

宮城の浅野知事が,外部からの女性幹部登用ということで,東洋大学から樋口助教授をトレード。県の行政に「小さな文化革命」をおこしたい,とのこと。注目していきたいとおもいます。

(言い残しコーナー)浅野知事とは,前日の取材。突然の取材依頼にも対応してくれ,また,当日スタジオで生出演してもいいよ,というお言葉まで。さすがに丁重にお断りしましたが。

財団法人を切る(98年3月19日放送分)

PHSはどうなる?

住民票番号を考える(2月26日放送分)

国民総背番号がついにスタートか?もうすぐ,住民票番号制の導入の是非が国会で論議。でも見逃してはならないのが,この番号は,納税者番号に流用される可能性が極めて高いということ。今は,住民票などを取りやくすなるなんてことがささやかれているけど,この番号の本質は,預金にも,株の取得にも,不動産の取得にもすべてに納税者番号として使われるところにある。

この点を看過してはならない。

それにしても,お金の使い方のほうはちっとも合理化しないで,お金の集めるほうだけ合理化しようという行政のあり方。どうしても納得いかない。

コンビニの活躍(2月19日放送分)

1月の大雪,関東地方に大きな被害をもたらした。特に富士吉田付近は,中央高速も,富士急行もストップして陸の孤島に。このときに活躍したのがコンビニ。なんと,ヘリコプターを飛ばして,品揃えを確保したそう。

民間企業のコストを無視した公共的な活動。その一方で,官官接待とか,道路公団の汚職とか・・・。官と民との関係を改めて考えさせる出来事でした。

かぜ薬を考える(2月12日放送分)

かぜがはやっている。かぜ薬などの大衆薬は,副作用などのおそれから安全な(その分,あまり効かない?)モノとなっている。しかし,医科用の処方箋がないと一般には入手できないクスリが,大衆薬になっている。そのひとつがイブプロフェン入りのかぜ薬。そのほか,H2ブロッカーなどがいま話題に。

こういったクスリが薬局で売られるようになると,薬剤師の役割がより重要になってくる。しかし,薬局に常に薬剤師がいるのだろうか?そもそも,白衣を着ている人がいても,その人が薬剤師かどうかは,まずわからない。

私たち自身がまず,きちんとしたクスリの知識を持つことが必要な時代に。

(言い残しコーナー)イブプロフェンや,H2ブロッカーなどのクスリを「転用薬」とよんでいる。このほかに面白い呼び方に,スイッチOTCというのがある。スイッチは転用,という意味だが,OTCは OVER THE COUNTER,つまりカウンター越しに買えるクスリ=大衆薬という意味。

個人情報もれにご注意(2月5日放送分)

国鉄改革の負の遺産(1月29日放送分)

東京湾トンネル(1月22日放送分)

低下する出生率(1月15日放送分)

ISO14001(1月8日放送分)

ある企業や工場が,環境にきちんと配慮したシステムになっているかどうか。この判断基準をISO(国際標準化機構)が決めている。これがISO14001など。

キリンビールが,この基準を達成して,ISO14001を取得(北陸工場)。これをキリンは,新聞の全面を使って広告。

消費者が,単に値段や品質だけではなく,その企業が環境に配慮しているかどうか,を商品判断の基準にしはじめた?

さらに,ヨーロッパで企業活動をしているときには,この14001の取得が前提になっている。

これからは,私たちも商品選びの時に,この14001を基準にすべきでは?

トヨタのハイブリッドカー(1月1日放送分)

トヨタが,電気とガソリンを両用するハイブリッドカー,プリウスを発売。人気を集めている。まず,電気といっても充電は,ガソリンエンジンで走行中に自動に行うため,必要なし。従来の電気自動車の普及のネックが,充電の不便さにあったわけだから,このクルマを使う不便はない。

驚くべきことに,燃費は倍。(リッター28キロ)。CO2排出は半分。NOXなどはなんと10分の1。すごいですね。このデータは。

このヒミツは,低速時に電気を使うことにある。アイドリング不要。加速時に多く発生するNOXなども出ない。一定速度以上になると,ガソリンエンジンが点火?。モーターからエンジンに移行する。

まあ,すごい技術だと思う。一般車に比べて,やく70万円高。これを高いと見るか,高くないと見るか。

税制上の支援策や,通産省も購入支援を検討中。

貸し渋りの原因,自己資本比率ってなんだ?(97年12月25日放送分)

銀行の一般企業への貸し渋りが問題となっている。それが原因での倒産も続いている。その貸し渋りの第一の原因が,来年4月からの銀行の自己資本比率の引き上げ(「早期是正措置」)である。

自己資本比率とは,分母の総資産=貸出総額など,分子に資本金,株式の含み益などが入る。

これを8%以上に維持するというのが,国際的な基準になっている。この比率を上げるためには,分母を小さくして,分子を大きくすればいい。

現在,分子の株式の含み益は,株価の減少でどんどん小さくなっている。これに応じて,資本金を増やせばいいのだが,とてもいまの株式市場は銀行の増資を受け入れる余地はない。となると,分母を小さくする,つまり貸し出しを圧縮するしか,自己資本比率を維持する術はないのだ。

そのため,政府は銀行の貸し渋りを防ぐために,早期是正措置の緩和などを発表した。

銀行経営を国際基準に近づけようという早期是正措置を緩和することは,金融のビッグバンに逆行するものだが,この日本経済沈没の危機には,仕方ない。(27日記)

政府の景気対策を判断する(97年12月18日放送分)

10兆円の金融機関支援,8000億円の減税,2兆円の所得税減税と政府の景気対策が矢継ぎ早に・・。まずは方向性として評価できるけど,それまでの財政再建路線とは正反対の政策になってしまった。ここまで大きな政策転換は,どうしても首相の交替が避けられないように思う。橋本首相の政策が失敗してきたからこそ,180度転換せざるを得なくなったわけだから。(12月22日記)

放送後,東食が事実上の倒産。これで橋本首相苦労の末の景気対策3本だてがふっとんでしまった。月曜日には,株価が14500円も割る始末。日本経済,どうなっちゃうんだろう???

格付け機関(11月27日放送分)

金融機関の破綻が相次いでいる。それも,北海道拓殖,山一証券などなど,銀行,証券,保険の一流会社が,である。大蔵省や日銀は,「つぶさない」などといっていながら,あっという間に,である。その一方で,「どこが危ない」なんて情報が乱れ飛び,それが株価の乱高下を誘っている。私たちは,どんな情報を信じればいいのか?

私は,格付け機関(大蔵省が指定しているもので9機関ある。ムーディーズ,SandP,日本公社債研究所など)の情報は相当信用できると見ている。27日の放送では,経済が混乱している時期でもあり,(もう一つ別の理由もあり=これはヒミツ)危ない金融機関の実名公表は避けた。そのかわりに,こういった情報をホームページで開示している日本公社債研究所のホームページへのリンクをはった。是非,ご参考に。(取材協力を惜しまず,さらにホームページへのリンクを了承してくださった日本公社債研究所にこの場を借りて御礼申し上げます)

公社債研究所へのリンク(http://www.jbri.co.jp

シティバンクがお得?

シティバンクのサービスがいま面白い。まず,顧客を徹底的に差別化したところ。預金残高が30万円以下だと,毎月1050円の口座維持手数料をとる。つまり,どんどん預金が減っていくということ。これが30万円を超えると,ゼロに。

さらに,100万円を超えると,他行での引き出し手数料が無料になる。これは結構大きいサービスでは。月10回も他行でお金をおろすと2000円とかになる。これがタダになるということ。

こういう,表立った顧客の差別は日本の銀行がやれなかったこと。でも,日本の銀行は,ウラではお得意サンにいろいろなサービスをしていたわけだから,シティバンクのほうがよほど正直だと思う。(11月22日記)

郵便局は,宅配便を見習え(10月23日放送)

民営化すると地方の郵便局を廃止する。こんな郵政省の理屈はとんでもない,と思う。宅配便がついに小笠原までネットワークを拡げ,事実上の日本全国ネットを作り上げた。1民間企業がゼロからはじめて,全国ネットを作ったのに,すでにできあがっているのを民営化すると,なくす,というのはとても信じられない。

郵便局を民営化しても,全国ネットは途切れない!!

タクシーの規制緩和(10月9日放送分)

日本のタクシー料金,キロあたり300円とのこと。100キロのれば3万円になる。一方,今回ドイツでフランクフルト・マールブルグ間100キロをタクシー移動したら,15000円前後。まあ,半額ですね。さらに日本の場合は高速道路料金がかかる。改めて,日本の公共料金の高さを実感しました。

もちろん,その原因のひとつに規制の多さが。今年の4月からタクシー料金が自由化の一歩に。上限10%までの割引料金も可能に。タクシー料金が5段階ぐらいに分かれている都市も出てきた。

まだ,料金が下がった,サービスが向上したとの実感はないが,この規制緩和を進めて,タクシー料金などの公共料金を下げてもらいたい。

(言い残しコーナー)東京で初乗り340円タクシーに偶然乗り合わせると,妙な安心感を感じる。このタクシーは,サービス向上に努めているな,と思う。実際,340円タクシーは,遠距離客が増えて売り上げはまあまあらしい。本来なら短い距離の利用者が増えなければならないのだが,こういったサービスに対する評価みたいなものが,総売上に貢献しているのでは?

EU統合と失業?(97年10月2日放送分)

EUの通貨統合を1999年に控え,ヨーロッパでは各国が緊縮財政に。というのも,赤字を垂れ流している国は,統合に参加できない。ちなみに基準は,単年度財政赤字は,GDPの3%以内。累積財政赤字はGDPの60%以下。

これを達成するために,各国は必至の緊縮財政。このため,不況,高失業にもかかわらず景気対策ができないでいる。このため,民衆の不満が爆発。

さて,我が日本。ヨーロッパ以上に赤字財政に悩んでいる。2003年に単年度財政赤字を対GDP3%を目標に。なんと今は8%近い。このため,消費税アップなどで景気が後退しても,補正予算による景気刺激策が打てないでいる。

(言い残しコーナー)日欧が不況・アメリカが好況の時代が続く?さて,18日放送のNEC98路線放棄の件。帰国したら,もうDOSV機を発売するようで,驚きました。業界も,関本さんが元気なうちは・・・なんて油断していたのに。それにしても,DOSV機発売の広告。9800シリーズも継続して発売します,の文字の小さいこと。虫眼鏡がないと読めないぞ!

NEC独自路線を放棄?(9月18日放送分)

いわずとしれたPC98という,NEC独自のアーキテクチャー。DOSV攻勢の中でも,NECは孤塁を守り続けてきた。しかし,ついに次期OS(ウィンドウズ98)で,この路線を放棄。DOSV路線に。(98シリーズも並行生産するようですが)

これで,パソコンメーカーの販売競争が激化?

パソコンの買い換えは,ウィンドウズ98が出る,来年夏まで待つべきかも。

長野行き??新幹線(9月11日放送分)

整備新幹線のひとつ,北陸新幹線が10月に開通。北陸か長野かで,おおモメ。JR東日本は,長野以北は作りたくない。北陸地方は,長野で止まっては困る。法律上は北陸・・・。苦労の結果が「長野行き新幹線」という名称に。

整備新幹線は,1970年に法律で建設が決められている。しかし,今ここで,もういちど建設の是非を再検討すべきでは?なにしろ,ご本人のJRが嫌がっているということは,採算がとれる見込みがゼロということなのでしょうから。

連合は何をやっている(9月4日放送分)

行革会議の中間報告が,4日発表に。ここで思い出すのが,連合の芦田会長の行革会議での発言。(ちなみに,彼は15人のメンバーの一人)

労働省はそのまま

大蔵省もそのまま(財政と金融は分離しないでいい)

郵政事業もそのまま

自治省もそのまま(地方分権省と名前は変えるらしいけど)

要するに,ただの守旧派。なんでこんなことになったかというと,有力支持母体の言うことをただただ聞いただけ。これでは何も変わらない。こんな組織が日本の労働者を代表しているなんて,情けないの一言。(9月4日記)

郵政事業改革を考える(8月21日放送分)

行革会議の集中討議の4日目。ここまでは,郵政省の解体など,相当な成果が。(もちろん,大蔵省改革の不徹底など問題は残りますが)。最後は,郵政事業。これがどうなるか?

政府の現業というのは,やはりおかしい。郵政省が監督者であり,事業者でもある。いわば行司が相撲を取っているようなもの。これではいけない。

郵政事業は,3事業を分割して民営化すべき。諸外国ではすでにこの改革は終わっています。

ホンコンのお金持ち(7月10日放送分)

ホンコンで放送終了後,現地の実業家のホームパーティに招待。すごいお金持ちだった。なぜホンコンにこんなにお金持ちがいて,日本は?

ひとつは,相続税。もうひとつは,所得税。

日本は地方税をあわせると,最高税率が65%。何とホンコンは15%。森本さんとの共通認識。税金は所得の半分が限界では?江戸時代だって,五公五民だったんだから。

ホンコンから(7月1日放送分)

香港と中国を比較すると,人口は200分の1なのに,経済はなんと2割,貿易は1.3倍。面積の狭さや人口に惑わされてはいけない。香港は経済的に見て中国から見ると実に大きな存在。しかし,この香港の繁栄は,自由や国際性に支えられたもの。中国がこのところをちゃんと理解しているのか?あの人民解放軍の進軍をみると,どうしてもくらい気持ちになってしまう。

株主総会を考える(6月26日放送分)

27日が株主総会の集中日。なんと総会を開く企業の9割がこの日に集中。いうまでもなく,総会屋対策。逆に言えば,総会屋につけ込まれそうな企業が,この日に総会を開いている,といえるかも?複数の企業の株主は,たった一つの会社の総会にしか出られない。たとえば,第一勧銀と野村証券の総会は,どちらかひとつしか出席できない。これで,企業の民主的なチェックなどできるのか?

ただ一つともいえる,企業経営への株主の権利行使は,「株主代表訴訟」。企業の役員がその企業に対してかけた損害に対して,株主が請求できる,というもの。もし役員側が負ければ,損害額を自腹で企業に対して支払うことになる。(訴えた株主ではなくて)。

現在,これが相当の経営へのプレッシャーになっているようだ。サラリーマン上がりの重役が場合によっては数十億円も会社に損害賠償しなければならなくなる今の制度のままでいいとも思えないが,少なくとも,この制度が日本の株主の経営参加の最後の砦であることは忘れてはならない。

大学受難の時代??(6月19日放送分)

ある高校の大学説明会に出かけてきました。なんと2クラス90名のために大学教授が10人並んでいました。大学が受験生を集めるために,どこへでも出かけてゆく時代になってきたようです。(私自身は,熱心な高校生とゆっくりお話できて楽しかったし,先生方とのお話も新鮮でした。)さらに,大学が大変なのは,学生の就職。今年から就職協定が廃止。今までは6月スタートだった就職戦線が事実上春休みからに。4月からほとんど4年生の姿をキャンパスで見ません。

4年生の卒業の判定などを1月はじめに済ませて,その後に就職活動を,というのはどうでしょう?企業には2ヶ月以上の時間がありますし,大学のほうは,若干早めに4年生の成績を出せばいい。ともかく,4年生のいないキャンパスというのは,異常です。

そのうち,大学側の発言力が高まるのは間違いありません。大学生の数が減れば,企業も採用に苦労するはず。今大学が高校に出かけているように,企業が大学に採用のために来る日も近いかも???

特定局(6月12日放送分)

6月11日に,行革会議が郵政省ヒアリング。この日に向けて,郵政省は地方の郵便局の大半は赤字で,民営化されると郵便局がつぶされる,といっている。また,労働組合には人員削減などの合理化案を提示。

しかし,一番の赤字の原因を郵政省は隠している。郵便局の7割以上が特定局。まず,局長さん。25歳以上であれば,簡単な面接などで国家公務員になれてしまう。いわば裏口公務員。さらに,局舎は自前で建てるものの,そこに年間合計1000億円の局舎使用料が支払われる。単純計算で年500万。

たった二人の局にも,高給の局長をおいて,高い局舎使用料を払っていれば,赤字は当たり前。まず,この制度を改革することから郵政省は始めるべきだ。

さらに,この特定局長さんたちが,「戦後保守政治をささえた御三家」(ちなみに,あとは土建,農業)といわれるにいたっては,とても放置できるものではない。郵政事業が国営がいいのか,民営化すべきなのかの前に,まずこの特定局制度を改革すべきである。

(言い残しコーナー)郵便局には,普通局1300,簡易局4600,特定局19000の約25000局ある。簡易局というのは,郵政事業を自治体や農協,デパートなどに業務委託するもの。ほとんどの特定局は,簡易局でやれるはず。そうなると,コストは大変な削減になる。

雇用保険(6月5日放送分)

雇用保険の改悪が進みそう。高齢者は年金との同時受給ができなくなるし,自己都合での退職には,保険の支給の切り下げも。

しかし,調べてみると,この保険,累積黒字が95年末には4兆円以上。今1000億円程度の赤字といっても,これだけ黒字がたまっていたら,なぜすぐ支給カットに?腑に落ちない。

さらに,雇用保険の一部は,雇用促進事業団を通して,雇用安定などの事業に。でも融資事業は予算額の3割しか借りてもらえないし,雇用促進のための住宅は,2割しか本来の利用者がいない。無駄遣いの省庁のような特殊法人だ。

支給カットの前にやるべきことはいくらでもあるのでは?

競馬の規制緩和(5月29日放送分)

オークス,ダービーのシーズンとなりましたが,競馬を調べているうちに,意外な事実を発見。中央競馬会=特殊法人の累積利益が1兆円近くなっている。また,馬券の12%ほどが税金で国の懐に。

一方,外国産馬の出場レースを制限していることが,輸入障壁に。外国産馬出場レースを規制緩和することに。でも,国内の馬生産に打撃が。

競馬にも,特殊法人と規制緩和という私の専門が活かせるとは。

財政再建再考(5月22日放送分)

福祉予算に上限を設定するそうだ。これ以上,福祉予算は増やさないと言うことらしい。私たちの福祉に,これ以上税金は使わないと言うことだ。その一方で,介護保険法案が成立しそう。一人月2500円といっても,すぐに5000円になりそう。その上,サッカーくじでは,掛け金の一部を文部省の特殊法人に流すそうだ。日本全国8時の月曜日担当,佐瀬実さんが,「文部官僚」の利権づくりと看破している。

税金は使ってくれない。新しい保険は取る。ギャンブルの上前ははねる。一体どうなってるの,この国の政治は。

高速道路に固定資産税?(5月15日放送分)

東京都下の日野市長が,市内を走る高速道路に固定資産税をかけようとして,騒ぎに。建設大臣は市長をアルツハイマー扱いに。

でも,JRも成田や関西国際空港も,みんな税金を払っている(多少減免されていても)。なんで,高速道路だけ別扱いなの?

将来無料化するから,という理屈もあったらしいけど,未来永劫無料化にしないという方針も出たことだしここだけ固定資産税免除っていうのが,どうも解せない。マスコミがいま暴いているように,放漫経営が問題になっているから,なおさら免除は許せない,という気になってくる。

パーフェクTV(97年5月8日放送分)

パーフェクTVがそれなりの契約を取っている。もうすぐ100チャンネル。この後,ディレクTV,JスカイBがそろうとなんと350チャンネル時代に。問題はやはりソフト。すでに契約したタケロウさん。「つまらない」を連発しています。

私は,こういったCS放送の利点を活かした放送をすれば,この分野,のびると思っています。地上波は4200万世帯を相手にした商売。CSは100万契約で十分,というのですから,その中の数パーセント,5万人ぐらいを相手にした番組を作ればいいわけです。いわばミニコミ版の放送でしょうか?

こういった多チャンネルを支えるのが,デジタル技術。地上波にもデジタル化の動きが。でも,1チャンネル分(6メガヘルツ)で携帯電話100万本といわれると,デジタル化して余った周波数の有効利用も必要かなという気になってきます。

サッカーくじ(5月1日放送分)

スポーツ振興投票法案,というわけのわからない法案が国会に提出。平たくいえば,サッカーくじ法案。松原は結構楽しみにしていたのですが(大のサッカーファンですから),中身を見ると????

まず仕組みから。各試合について,どちらのチームが,90分か,延長戦か,PK戦で勝かまけるかを当てていく。1試合について,6通りあります。これを8試合全部予想しなければならない。まずどのくらい組み合わせがあるか,というと6の8乗だから1600万あまり。これではまず当たらない。

他国の例を見ると,平均で10万倍という。100円くじ1枚が1000万円。

要するに,まずあたらないギャンブル,ということ。これでは誰も買わないのでは,というのが松原と森本さんの共通見解。

やっぱり自分で苦労して予想するなら,競馬並の10倍とか,30倍ぐらいの確率であたってもらわないと…。

今のような10万倍では,これでは宝くじを買った方がマシでは?

年金(4月24日放送分)

年金の改革=改悪案がどうも6月までに出そう。骨子は支給年齢の引き上げと,高額所得者の支給停止。確かに急速な高齢化で年金財政が逼迫しているのはわかるけどそのまえに処理すべき問題があるのでは?

年金の自主運用を担っている年金福祉事業団(厚生省の管轄です),私はこれを厚生省財テク事業団という名前にすべきだ,といっていますが,ここが財テクに失敗して1兆円の赤字。

私たちが預けたお金で大穴を空けて,誰も責任を取らないの?まずここで責任を取り,処理をしっかりしてから改革を進めるべきでは?

黙ってみていては,いけませんよね。

 

動燃を考える

動燃の事故と情報隠しが続いた。動燃自体が責められるのは当然だけど,たとえば今の情報公開法要綱案では,特殊法人が対象から外されている。もちろん,動燃は特殊法人の一つ。こういった特殊法人を甘やかす環境が,動燃の体質を作り上げたのでは?

さらに,動燃だけが問題ではないのは,動燃が日本の原子力政策の中核に位置付けられていること。動燃改革はそのまま日本の原子力政策の見直しにつながらざるを得ない。

そのときに二つ。まず原発自体をやめるという点について。これはすぐには難しい。1980年に原発全廃を国民投票で決めたスウェーデン。すでに2010年の目標まで半分以上経過したのに,原発依存率は4割以上。全廃の国民投票見直しの動きも出ている。

もう一つは,ウランのリサイクル問題。使用済み核燃料をもう一度使おうという問題をどうするか,だ。現在アメリカがこの分野から撤退して,日本とフランスだけ。

こういった原子力政策全般を見直すいい機会ではないか?

(言い残しコーナー)

アメリカがずるい?のは,この核燃料サイクルの研究開発からさっさと撤退。金がかかりすぎるという理由。日本かフランスが開発に成功したら使わせてもらおう,という高みの見物路線。さあ,日本はどうする?

私は,ここまで動燃がめちゃくちゃだと(当然これはその監督官庁である科技庁がだめということ),アメリカ型のほうがいいような気がしてきたけど。

東京・筑波間に鉄道はできるの?(4月10日放送分)

私は筑波大学の出身です。最近,筑波に行く機会が多いのですが,常磐新線で建設ブーム。ところが,2000年の開業予定が5年遅れに。さらに事業費もアップ。なんと用地買収が2001年までできないというのだから,こうなると2005年も危ない。

さすが?なのはJR東日本。この東京筑波間の常磐新線プロジェクトに乗らなかった。2000年にできるわけがない,という読みだったそう。ちなみに,秋田新幹線は予定通り。なんと事業費も予算以下であがったそう。民営化の成果,ここにあり。

(言い残しコーナー)最近筑波によく行くはめになったのは?,学位を取るため。お蔭様で昨年末に学位が取れました。その授与式が3月24日(たしか)。この日に,JR東日本の松田社長との研究会が重なり,授与式をキャンセル。今回のネタは,この研究会で仕入れたもの。

郵政事業民営化論(4月3日放送分)

郵政事業の改革論が,マスコミを賑わしています。銀行は競争相手の郵貯が気にくわないし,宅配便業者は郵便に参入したい。生保は,なんで郵便局が保険をやるの?といっている。そこで郵政事業改革について,主な政党の政策を聞いてみた。

守旧派 自民党・共産党

動きが取れない派 民主党・社民党

改革派 さきがけ 新進党

聞き忘れ 太陽党

この中で,実際に改革に向けてのプロジェクトをスタートさせたのが新進党。私は,自民党は小泉さんなど一部の議員を除けば,大半が守旧派とみています。民主党は,全逓など労働組合との関係から,積極的な改革案は打ち出せない。その点,唯一可能性があるのが,新進党とみています。内部に旧民社党など労働組合系の勢力を抱えているものの,改革派が比較的多いと思います。逆に,この政党は郵政事業改革で独自案が出せないようだと,もうダメなのでは??

ちなみに,私は郵政事業のネットワークを本当に活かすためには,「改革」しかないと思っています。

(言い残しコーナー)

太陽党を忘れたのは,ディレクターが国会便覧を使ったため。ここにはまだ出ていなかったのです。でも,きっと対した独自案はないはず,という私の読みは当たっていると思います。なんか,与野党というよりは,複数の与党が並んでいるだけ,という国会になってしまいましたね。なんか,有権者にわかりやすい独自色を出してもらわないと,民主も,新進も,さきがけも,太陽も忘れられちゃいますよ。その点,独自色を出している共産党は立派ですが,郵政事業改革に関しては,自民党と同じ政策になっちゃったのは皮肉ですね。

異業種参入(3月27日放送分)

異業種参入が目立ってきた。外車の販売会社がハウスキーピングに。この理由は,外車の顧客リストが役立つかららしい(外車の購入者はお金持ちだから)。葬儀屋さんには,私鉄や生協などが参入。これはこのマーケットが高齢化のなかで拡大していくから。また,規制緩和で競争に晒されるガソリンスタンドは,ピザの宅配業に参入。

消費者にとっては,競争が入り,値段が下がりサービスが向上するなら大歓迎。

サボリ(20日) 

省庁の再編を考える(13日放送分)

省庁の統廃合が橋本内閣によって進められようとしている。今年の11月に原案が,来年の春には国会審議というスケジュールだが,ちょっと難しいのでは?東洋大学の入試でも,この問題が。統合に反対する意見にたいして,それぞれ賛成,反対を繰り広げていくというもの。ちょっと難しかったかな?

統合には,メリットとデメリットがある。統合すれば縦割り行政の弊害はなくなるが,その一方で権力の集中が考えられる。このように,簡単には答が一つに定まらない問題が多くなっているのでは?

Jリーグの起死回生策は?

Jリーグの地盤沈下が著しい。テレビは視聴率がとれず,ゴールデンタイムでのサッカー放送はほぼ無理に…。観客動員も低下の一方。鳥栖フューチャーズの事実上の解散(サガンとして復活しましたが)など暗いニュースばかり。

そこでJリーグ起死回生策を3つ。

第一。川渕チェアマンの交代。

この人はダメですねえ。日本と韓国がワールドカップの開催を争っている最中にニュースステーションに出演。なにを話していたかというと,自分のゴルフ自慢。いけませんね。こういうのは。もっと問題なのは,その経営姿勢。地域を大切に,というのはわかるけど,Jリーグの球団経営に毎年10億とか20億円出すスポンサーを大事にしないといけない。やっぱり,経営姿勢の転換には,トップの交代が不可欠。もう少しスポンサー重視の方針に転換すべし。経営のセンスがある人がトップに座るべき。

第二。日曜日にも試合を

Jリーグの試合は,なんかの一つ覚えのように,水・土だけ。日曜日しか休みのない人は試合を見るな,と言っているのか?ファンに選択の幅を与えるのも大事なのでは?

第三。野球と競合するな

もう,プロ野球に勝てないのは明らかになった。裏道を進め。野球シーズンとずらして,Jリーグの開催を。冬でもいいんじゃない?

(97年2月13日放送分)

 出版界が怖いもの?

私の知人の学者が,規制緩和の本を出版するときに,その中の「再販廃止論」が出版社の方針と違うということで,出版中止に。出版の最終段階までいっていたらしい。幸い,ある出版社が出版に応じてくれたそう。

今,新聞,出版界は定価販売を守る=再販維持=競争したくない,で一致団結している。新聞などでも再販反対論が跋扈している。せめて賛否両論を並べるぐらいの余裕があっていいのでは。

その点,放送は「再販」による恩恵は受けていないのでいくらでも放送可能。その一方で,放送は郵政省が監督官庁なので,郵政省批判は難しい。

メディアによって弱みはあるもの。だから,異なったメディア間の相互批判が必要なのでは?その点,インターネットは規制がないので,有利。

しかし,誤った情報などが流れる危険性も。

いずれにせよ,情報の受け手の厳しい目が求められる時代になってきた。

(言い残しコーナー)

出版を差し止めた出版社名は私も知りません。出版を引き受けたのは「筑摩書房」

本の名前が「規制緩和」(ちくま新書)鶴田俊正著です。

(2月6日放送)

怒りの3連発!!

日本の公的システム(行政や特殊法人など)のひどい体質がどんどん露呈している。

その1 水道メーター。談合していたメーカーが公正取引委員会から刑事告発された。これからどんどん逮捕者が出ると思われる。このとたんに,水道メーターの価格が2割以上下落だって。(7100円が5500円に)。日本の水道料金は高いといわれているけど,その秘密がちょっとわかった。でも,発注側の東京都水道局も問題。真剣にコストの削減にとりくんでいたら,2割も高い納入を許すはずがない。まさか,リベートなんてもらってないでしょうねえ。

その2 住都公団関西支社,工事監督業務などを系列会社に集中発注。なかには半額で丸投げも。5000万円の業務をそのまま,2500万円で他の会社へ。2500万円はそのまま懐に???。もちろんその系列会社には公団からの天下りが…。

その3 住都公団の駐車場。公団の駐車場料金はおよそ7000円。でもこれは子会社のJS(日本総合住生活株式会社)にはなんと2600円で貸してるんだって。この差額,年間130億円。

これで,なんで日本の公共料金が高いか,公団の分譲や賃貸が売れ残ったり,借り手がいなかったり…。この理由がよくわかりますね。これは氷山の一角。徹底した行革で,このあたりのリストラを進めないと,もう日本はダメになる??。

(1月30日放送分)

 人口問題

厚生省の社会保障・人口問題研究所が,日本の人口の将来予測を発表。2050年には総人口が1億人を切る,というショッキングなもの。50年間で,人口の5分の1,やく2500万人が減ってしまうことになる。

私はこの数字より,この研究所の今までの予測の「ハズレ」を問題にしたい。出生率が下がり続けているのは周知の事実なのに,ここは以前から出生率は上昇に転ずると言い続けている。なんでこんな初歩的なミスを繰り返して,誤った予測を出し続けてきたのか?

ここの予測に基づいて,日本の福祉などの将来計画が立てられるわけだから,ここの予測の間違いは実に大きな意味を持つ。あまりショッキングな予想を出すと,対策もたてられないので,そこそこの数値を出したとしか思えないが…・。

(言い残しコーナー)

政府の予測でいつもはずれるのは,経済成長率。これは経済企画庁が計算しているが,最近は実勢よりつねに高め。要するに成長率を高く見積もらないと,税収の増加も見込めず,予算が作れなくなってしまう。だから,わざを高めの成長率を出しているとしか思えないことも…。

どうも,政府の出す予測,信用ならないなあ。

(1月23日放送分)

 ISDN

(このページをご覧になっている方には,ちょっと退屈な話題だったと思います。パソコンなどとは無縁の方にもわかりやすくお話ししなければならないので,このような内容になりました。)

ISDNが急速に普及している。一般家庭用(INS64)でいえば,

・アナログ,デジタルにかかわらず2回線使えること。(アナログ2本でも,アナログ・デジタル各一本でも…・)

・デジタルでは,パソコン通信などが高速で行えること。

といったメリットがある。回線を2本持っている人は,ISDNに替えてまず損はない。

(言い残しコーナー)

日経新聞が,ISDNに関して,新規加入料を無料にして,毎月の基本料を800円から1000円高くするという案をNTTが検討中と報道。NTT広報に問い合わせたところ,公表する段階にない,との返事。これについては,お話しできませんでした。ともかく72000円という新規加入料は,とんでもない値段です。一日も早くゼロにすべきでしょう。問題は,すでに加入者しているものの権利です。72000円返ってくるとうれしいですよね。NTTに新制度が導入されたとき,既加入者が月800円高くてもいいから,加入料を返せと言ったらどうなる?と質問しましたが,これもノーコメントでした。

(97年1月16日放送分)

持ち株会社

 NTTの分割が,郵政省とNTTの間で合意。NTT持ち株会社の下に,NTT長距離。NTT東日本市内会社,NTT西日本市内会社の3社を置くことに。

この「持ち株会社」,ただ株を所有して,それを通して企業(事業会社)をコントロールしようというもの。現在の日本では,財閥解体とともに禁止されている。しかし,世界のほとんどの国でこの持ち株会社は認められており,そろそろ日本でも,という議論がおきていた。これを,NTTが先取りする形で,[NTT持ち株会社]が提案された。この国会で審議されるので,その結末を注目してみていたい。

また,NTTは,分割を事実上回避するために,NTT持ち株会社に採用や労働条件の決定といった大きな権限を持たせて,3つの事業会社は事実上の「事業本部」程度にしたい意向。これでは,分割に意味がない。あくまで,NTT持ち株会社は,株所有だけに権限を限るべき。

経済の低迷が,一段と明らかになってきた。株価が年末2万円を切ったと思ったら,年明け19000円も割り込んだ。私が危惧するのは,4月からの大増税である。消費税は2%アップ。減税は取りやめ。年収700万円の世帯で,およそ年20万円の負担増である。これを契機により消費が冷え込み,景気が低迷するのは確実である。

そうなると,せっかく借金減らしのために増税したのに,すぐ景気対策で新たな国債発行となる。私たちの増税分は,そのままあの不効率な公共事業に使われるのである。

一方,予算の使い道を見ると,旧態依然の利権維持型。こんな政治の在り方では,日本の経済は沈没だ。

1月2日放送分

 大学について

97年,新春第一回の放送。普段,放送を聞いてくださっている方の多くは,今日はラジオを聞いてらっしゃらないのではないでしょうか。というわけでもないのですが,リスナーの方があまりいないことを期待して??,思い切った大学改革論を述べました。いつもだったら,自分の立場を気にして言えないことも大胆に主張しました。というわけで,本日の放送内容は,秘密,ということで…。

(96年12月26日放送分)

 ディベート

東洋大学の私のゼミで,ゼミ対抗のディベート大会をやった。テーマは,「ワールドカップ日韓共催の経済的効果」「大蔵省分割論」。ディベートとは,一つのテーマを「肯定側」「否定側」の4-5人のチームに分かれて,討論をおこなうもの。

私のゼミは,ワールドカップは「肯定側」,大蔵省分割は「否定側」と苦しい立場に。

準備には,まず論文交換,質問書の交換,回答書の交換と数ヶ月かけ,当日はほぼ全員が順番に発表役,質問役,回答役などにわかれて登場。いい経験でした。

きちんと議論する,という当たり前のことが,日本社会では「官官接待」に象徴されるように,一杯飲みながら決まってきた。逆に,昼間の勤務時間にきちんと議論して物事がきまるのなら,「接待」なんて不必要になるはず。

こういうディベートの経験を積んだ人が社会に出ると,だいぶ世の中変わるのでは?そんな期待を持ちながら,学生たちとこの試み,続けていきたいと思っています。

(12月19日放送分)

 誤報を考える(19日分は,当面,このページに掲示します。)

法政大学の教授が,講演会場で手話通訳者を目立たないところにおかせた,との批判記事が,毎日新聞に掲載された。ところが,その数日後,「そのような事実はありませんでした」との訂正記事。なぜ,誤報になったか,誰がその責任をとるのか,全く明らかにしないまま,ほんの10行ほどの訂正記事で済ませていいの?

 

さらに先日,麻原被告の調書が証拠採用された。じつはこれは,95年10月1日,麻原被告が容疑を認め,とられたもの。NHKが,3日後の10月4日,世紀の大スクープ。このNHKのスクープにあわてたのが,新聞各紙。各紙ともウラをとれず,疑心暗鬼の後追い記事。このなかで毎日新聞は,ほぼNHKの報道を否定する論調を取った。

このNHKのスクープの真偽の決着は,「調書の存在次第」と言われていた。その調書が実際に存在していたことが,今,明らかに。なんと1年2ヶ月ぶりに,NHKの勝ち,で勝負がついた。「誤報」扱いした新聞,どうするの?

(言い残しコーナー)

特に,某全国紙の社会部長さん。某ラジオ番組で,NHKの報道を「誤報」って言い切ってましたね。自社の取材網を駆使したが,どこからも「調書を取った」という話は出てこなかったって。「誤報」っていったご自身が「大誤報」。こういうのって,どうやって責任をとるんだろう?ばっくれちゃうのかなあ。

それにしても情けない。自分の新聞の取材網がザルだ,ということを宣言したようなものだから。

(追加)

オンエア直前に,この放送内容をめぐって,ちょっとしたトラブル。納得しないままスタジオ入り。慧眼の(ラジオの場合は慧耳か)リスナーは,ぎくしゃくしたスタジオの雰囲気をかぎ取ったかも?

一時は,松原は「番組を降りる」,とまで癇癪をおこしていましたが,最終的には納得。こういうトラブルが,年に1回はありますねえ。もっとかなあ?へらへら,仲良く放送しているようで,結構シビアなんですよ。

(再追加)

確かに,リスナーは慧眼?でした。何通かこの放送への不満のメールが。いいたいことが言えなかったのです。

私は,マスコミはどんどん相互に批判しあって,その質を高めて行くべきだと思っています。とくに同じメディアだと相互批判が難しいこともあろうから,異なったメディア間の批判が必要だと思います。これからもどんどん問題提起していきたいと思っています。

 

(96年12月12日放送分)

会計検査院

95年度の政府の決算について,会計検査院の検査結果が11日公表された。280億円あまりが,不適正と認定された。トップは,ダントツで厚生省。調べると,7年連続だそう。それも,総計280億円の7割を厚生省だけで占めているという。

この官庁,残念ながら,あの前事務次官を出したのは,偶然ではなく,この官庁の体質が生み出した必然だったということが,あらためてわかった気がする。

しかし,国家予算総額からすると,不適正が指摘されたのはわずか,0.04%に過ぎない。官官接待やカラ出張など,見逃しているとしか思えない。

私は,民間の監査法人に一部だけでも業務委託したら,というのが提言。複数の法人に不適正発見率を競わせたらいい。この率の高低で,次の年の委託先を決めるなんてのはどう??

(12月5日放送分)

介護保険について
介護保険法案が閣議決定されて,国会での審議がはじまりそう。しかし,この法案,問題だらけ。まず,実際にかかる費用のうち,自営業の方の場合は,4分の3が税金。サラリーマンの方は,半分が税金。保険と大騒ぎしても,結局税金の不足分を召し上げるだけの話では?

また,40歳から集めて,40歳から支給といっても,40歳から65歳までは,加齢による寝たきりなどの状態にしか保険はでない。40歳のお年寄りを想定できる??

この年間4兆円にもおよぶ介護保険は,もちろん厚生省の所管となる。ここに巨大な新利権が発生。天下りポスト1000という説まで。

高齢者を中心とする介護問題が,日本の社会システムにとって重要な課題であることは間違いない。しかし,この法案は,あの厚生省が作ったもの。

いったん白紙に戻して,再検討すべきだ。このままで国会を通すことに私は絶対反対だ。

(11月28日放送) 

日本を割ってみる

行革とともに,地方分権も話題に。でも,明治以来の,47都道府県,3300市町村でいいんだろうか?そこで,日本の分割法を整理してみた。

小さい順に

小学校区 約24000(郵便局数とほぼ同じ)

中学校区 約10000

市町村     3300

消防署     1636(消防本部は925)

警察署     1262

税務署      524

小選挙区   

 300

都道府県     47

官庁の出先機関 8から12

衆議院比例区  11

電力会社      9

JR          6

NTT地域会社  2?

まあ,さまざまな分け方があるものです。そこで私の提言。小学校区を福祉の単位に。自治体は税務署ぐらいが適当では。後は道州制で10前後。どうでしょう?

ところで,NTTの2分割案?ちょっと変ですね。やはり電力なみにしないといけないのでは?

 

(96年11月21日放送)

 大蔵省をどうする

大蔵省の分割では,9月に与党(当時)3党が,金融の検査監督部門を,公取委型で分離独立させるとの合意ができていた。公取委型というのは,行政から距離をおいて金融市場のレフリー役を果たすことを期待したものだ。

しかし,大蔵省の反撃がはじまり,国税庁のような大蔵省の外局にする案を示してきた。省の外局というのは,局をただ大きくしたようなものだから,これでは大蔵省のやけぶとりだ。また,その理由がふるっている。「大蔵でないと優秀な人材が集まらないから」。これを揶揄したのが21日の毎日の社説。大蔵以外の官庁は,「大蔵からカスあつかいされた」としている。

そこで浮上したのが第三の案。これは総務庁や防衛庁のような,大蔵から独立した庁を新たに作ろうというもの。

松原の結論。大蔵省の外局は問題外。大蔵の外に新たな機関をつくって,そこが金融の検査監督に当たるべき。またそこには,日本のすべての金融機関の監督権を与えるべき。

ちなみに,現在,郵貯や簡保,信販,農協,ノンバンクなどの「金融機関」は大蔵省の管轄外になっている。

(宿題コーナー)

今回は,時間切れではなくて「宿題」。いまのところ,どうしても新しい検査監督機関が委員会型がいいのか,「庁」をあたらに作った方がいいのか,結論が出なかった。私の構想である,すべての金融機関の監督を大蔵以外のところで一元化する,というのでは,「委員会」では弱いような気がしている。一方,「庁」だと,行政改革の時代に新たな庁を作るのか,あるいは,その新たな庁に権限が集中したらどうするか,という問いに答えることができない。

もう少し考えさせてください。


    

96年11月14日放送

  貿易黒字の減少をどう見る?

貿易黒字の減少が目立つようになってきた。今年度は,ピークである92年とくらべると,3分の1近くにまで減少しそうだ。ここ10年ほど,貿易黒字の削減が日本の国際公約のようになってきていたが,そろそろ,政府は輸出振興策を探る段階に入ってきたのでは。(露骨にやると,諸外国の反発を招くので,ばれないように…)私はこの貿易黒字の減少傾向を,日本経済の国際競争力への黄色信号ととらえている。赤信号が灯ってからでは,対策は遅い。

(時間切れコーナー)

日本の貿易黒字が騒がれていた80年代の半ば頃,私は「そう簡単には日本の貿易黒字は削減できない」と見ていた。それは,日本の産業がフルセット型(すべての産業が揃っている)であり,製品輸入の余地がないと考えていたからだ。しかし,これは放送で触れたが,製品輸入率が当時の25%から,今や60%近くに。たった10年で日本の産業構造が大きく転換していった。これは当時予想がつかないことであった。改めて,経済は難しいと感じた。

14日は,タケローさんとヤッコさんは仲良くゴルフに。私は一人残されてスタッフと寂しく朝食を食べました。(ちなみに,私は5年ほど前にゴルフを中止。それ以来まったくやっていません)


11月7日放送

 ゴミ分別収集

容器包装リサイクル法(容器包装に係わる分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)が来年4月スタート。リサイクルの対象は,7種類。ビン3種(無色,茶色,その他),カン2種(スティール,アルミ),ペットボトル,紙パック。まず,自治体がリサイクルのために,この7種を分別収集。それを企業などが再商品化。このためにかかる費用が,自治体が1200億円(ゴミ処理施設の建設費が浮く分が900億円。差し引き300億円),企業が1000億円。ゴミの減量も大変なコストがかかる。さらに,ゴミを出す家庭も,ゴミを最大7つに分けなければならない。

しかし,ゴミ問題はこれだけの努力をしなければならない深刻な問題だ。

(時間切れコーナー)

ゴミの再商品化には,企業があたることになることになっているが,企業が直接当たっても,ゴミリサイクルのための公益法人を設立してもいいことになっている。事実上,各企業は,共同で法人を設立してリサイクルにあたることになるようだ。


10月31日放送

 コールバック

日本からかけた電話を,アメリカからかけ直して,通話料金を安くしようというのが,コールバック。一般には,いったんアメリカに電話をかけてから受話器を置いて,かけ直してくるのを待つが,いっさいの動作を自動化するアダプターも売られている。日本からアメリカにかけると3分480円。これがコールバックだと半額か,それ以下の場合も。

これは,国際通話料金の内外価格差に因る。なんで同じ海底ケーブルを使っているのに,価格差があるのか?KDDなどは,コールバックに文句を言う前に,内外価格差を是正すべきだ。

(時間切れコーナー)

インターネットを使った電話が普及し始めた。これはもっと強力な国際電話の競争相手になるだろう。

10月24日放送 

労働組合と選挙

労働組合と選挙

今回の選挙,労働組合は支持政党が定まらずに大混乱。日教組は民主党,社民党,民改連,新社会党と4つの政党を応援。自治労は民主党と社民党(言わずとしれた村山さん)等々。これでは,組合員は混乱する。如実に結果に現れていて,全電通1勝4敗。全逓1勝3敗。自治労10勝10敗。日教組9勝9敗。

組合員の意識も多様化したし,政党も四分五裂。もう組合は選挙をやめたら。ただでさえ高い組合費。そのうえ,訳のわからない政党の選挙まで応援させられていたら,組合員はいなくなるのでは??


10月17日放送 

固定資産税はどうなる??

固定資産税の評価額という一種の地価が,今週発表された。それによると4割近い下落。当然固定資産税も下がると思えば,どうも下がりそうにない。このからくりは…。

提言 政府・自治体が発表する地価は,ひとつにする。

    納税額の調整は,地価を勝手に上げ下げするのではなくて,税率で行うべき。

    地価の下落が激しい現在,逆転現象が生じないように,万全の措置をとるべき。

 

(時間切れコーナー)

相続税などは,路線価で決まる。この路線価はなぜか公示地価の8割。また,ここでも逆転現象が問題になる。日本の土地税制をわかりやすいものに,そして納税者の不利にならないように,抜本改革する時期ではないか。


10月07日放送

  選挙費用は,税金だ!!

今回の選挙は,ハデだと思いませんか?新聞の全面広告,テレビコマーシャルなど目につきます。これは,昨年から実施された政党へ支給される300億円(一年間につき)が元手になっています。今まで以上に,選挙への監視の目を強めないと。

出来立ての政党「民主党」は,お金ゼロ(300億円を配るときに,まだ党ができていなかったから)。

10月03日放送

 ATOK10の性能を検証する。

一太郎が,ようやくバージョンアップ。その日本語変換(ATOK10)の性能には,感心した。文法チェックや,変換効率のアップ。たいしたものだと思う。でも,のうてんきが「脳天気」と変換されるのは,ちょっと情けない。

(時間切れコーナー)

マイクロソフトの日本語変換ソフト,MSIMEが年内にもバージョンアップされるそう。今は,相当な性能差があるけど,これがどこまで接近するか,みもの。松原は,あのマイクロソフトが本気になったらしいので,おそらく互角になる,との予想。

どうでもいいことですが,今週から当分,放送時間が20秒短縮。12分05秒終わり,となりました。

 

放送終了後

ATOK10の性能を誉めた後で,のうてんきが「脳天気」と変換される,と思い切り!馬鹿にしました。すると,早速電子メールで,辞書には脳天気を俗用として認めているとのご指摘をいただきました。当方で調べたところ,岩波の現代国語辞典などで,俗用としては,認めていました。みなさんの辞典ではいかがですか?でも,ワープロ辞書には,俗語ではなくて,きちんとした用法(能天気)を入れるべきですよね。(語源は,「能」(演劇の)にあるようです)脳味噌が天気って訳ではないのですよね。


9月26日放送分 消費税プラスNTT加入権

26日は,放送全体の流れもあって,放送の冒頭に消費税問題に触れることに。私は,9月5日の放送で,村山さんの,消費税見直しにたいして「一旦決めたことは,変えてはいけないのじゃ」という発言を誉めた。しかし,その村山さんも,消費税見直しへ。ここで,5日の放送のテープを流して,自己批判。それにしても,政治家って,選挙を前にするとこんなにいい加減になっちゃうもの???

ここまでに,放送時間の過半がすぎてしまい,このまま,消費税で突っ走るかとも思ったが,タケロウさんとの阿吽の呼吸で,本来のネタである,NTTの電話加入権問題へ。72000円の電話加入権,いくら何でも高すぎないか。諸外国をみても,1万円以下。このままでは,PHSに取ってかわられれる可能性も。私は,地方からでてきた学生にはPHSを勧めている。引っ越しても,電話番号が変わらないし,工事費も不要だし…。

(時間切れコーナー)

松原が,自宅の回線のISDN化に伴い,回線一本を売却。薄汚れた雑居ビルの一室で,5万円ちょっと。そのときに,なんと印鑑証明が必要。訳のわからん業者に,印鑑証明を渡すことに躊躇も,これ以外に売却の方法なく,仕方なく手渡す。実際,こういった業者が,名義変更を怠り,訴訟になったケースも。NTTさん,しっかりした対策を。

 


96年9月19日放送 民主党は行革ができる????

民主党の看板は,友愛と行革。友愛の方はまだしも,行革が心配。設立委員会のメンバーをみると,行革反対派が目立つ。その反対派は,自治労,全逓,全電通の組織内候補。自治労は地方行革阻止派。全逓は郵政事業の現行堅持。全電通はNTT分割絶対反対。ここで民主党に質問。本当にこういう組織内候補を抱えていて,行革はできるの?また,組織内候補の方々,行革という民主党の方針と,支持母体の方針は矛盾しないの?

(時間切れコーナー)

自治労は大変???

村山さんは言わずとしれた自治労の組織内候補。彼は,社民党に残る。しかし,自治労のほかの候補の多くは,民主党の設立委員会に参加。自治労は一番おそれていたまたざき状態に。おそらく,後藤自治労委員長は,村山さんにまたざきだけは避けてくれ,と懇願したはず。支持母体の懇願を無視するほど,「村山・武村はずし」に対する村山さんの怒りは大きかった???


9月12日放送 政治家のホームページ採点

選挙が近くなってきた。政治家のホームページを紹介。まず,船田元さん。「日本をよくするホームページ」。本一冊分をダウンロードというのは,大サービス。畑恵さん。アイドル顔負けのブリッコ写真にどっきり・びっくり。小沢一郎さん。所得税・住民税半額に,消費税は2001年まで3%。確かにうれしいけど,本当にこれでうまく行くの?最後の消費税の表もひどいぞ。

(時間切れコーナー)

小沢さんのホームページ。メールの宛先がないぞ。言いっぱなしは,ルール違反では。

以下,3人の政治家のホームページへのリンクです。

船田元さん  畑恵さん  小沢一郎さん


消費税と選挙(9月5日放送分)

いよいよ,選挙が近づいてきた。同時に,「票」目当ての政治家の発言も目立つようになった。ここで取り上げたのが,消費税。5%にするのは,不可避にしても,「益税」をなくすなど,より公正,公平な制度にする,という条件を,有権者は声を大にして候補者にいうべきだ。政治家が有権者の声を聞く唯一の時が,「今」だから。

(時間切れコーナー)

「行革」が必要。官官接待なんかやりながら,増税なんて,とんでもない。・益税は,数千億円に上ると見られている)


DVDコピー規制を考える(8月29日放送分)

今秋にも発売されるDVD。コピー規制でごたごたしている。DVDの当初の目玉は映画。アメリカの映画産業が,DVDにふたつのいちゃもんをつけた。ひとつは著作権保護のためのコピー防止。もうひとつが,地域限定規制。これは,アメリカ向けソフトはアメリカで発売されるDVDプレーヤーでしか再生できなくすること。

今,CDは多くの輸入盤があり,もちろん日本で発売されるCDプレーヤーで問題なく再生できる。しかし,DVDはアメリカから輸入したソフトは,日本では再生できないことになってしまう。これでは,せっかくの新技術がだいなし。著作権は大事だが,これは行き過ぎ。

(時間切れコーナー)

パソコンソフトがいつのまにかプロテクトなしになったことを思い出すべき。また,いつの日か,DVDの映像収録限界=133分に映画の時間があわされるかも??


96年8月22日 日本もベンチャー企業を!!

アメリカというより,世界の大企業,マイクロソフトは,設立20年のベンチャー企業である。会長の資産はなんと1兆5000億円。これを20年で稼ぎ出したわけだ。こういった企業は日本にはあまりない。ようやく見つけた2社。ひとつはインターネットプロバイダーの草分け「ベッコアメ」。設立2年で年商40億円。もうひとつが,パソコンメーカー(ファブレスメーカー)のアキア。こちらは設立1年足らずでやはり年商40億円。こういったベンチャー企業がどんどん出てくる社会的基盤がないと,日本経済の活力は維持できない。


おごる企業は,久しからず?(15日放送分)

キリンビールと任天堂を取り上げ,圧倒的なシェアを持つ企業が,そのシェアを落としていくプロセスを明らかにした。

(時間切れコーナー)

本当は,NECの98シリーズの凋落も取り上げたかった。